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領土奪還戦争  作者: マンチカン
第一章 日本の目覚め
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めざせパイロット


 ある晴れた日、俺は昼間の星を探していた。昨日今日はじめたわけではない。かれこれ一ヶ月くらい挑戦しているのだが月しか見えない。本当に見えるのかよ、昼間から星なんて。どんな超人だよ、ひいじいさん。

 「訓練サボってまた星探し?」

 「これも訓練だ。視力は戦闘機乗りに必要だからな。ところで新兵器の研究は進んでいるのか?」

まあ、ぼちぼちねと彼女は腕を組みながら行った。彼女は長澤結衣、防衛省で兵器開発に従事しており日夜新兵器の開発にいそしんでいる。結衣はIQ200を超えるとも

いわれるくらいの超天才で、彼女が入省してから日本の兵器開発速度は10倍に

なったとされている。紹介が遅れたが俺は坂井健一。そう、俺のひいじいさんは、

あの伝説の零戦エースパイロット坂井三郎なのだ。小さい頃からひいじいさんの武勇伝を聞いていた。

 俺はいつかひいじいさんみたいに日本を守る仕事に就きたいと考えていた。

そして同じように戦闘機乗りになりたくて、とにかく一生懸命勉強した。

体力トレーニングも欠かさなかった。本当に頑張りだけだったが、防衛大学に

合格したときは、あこがれに一歩近づいた喜びでその日は興奮して眠れなかった。

結衣との出会いも防衛大学時代である。卒業後、半年ほど幹部候補生学校で学んだ後、飛行準備過程をまた半年過ごし、ついに操縦訓練までたどりついたのだ。

しかし俺は落ちこぼれだったのだ。他の同期がT―4練習機に進んでいるのに、まだプロペラのT―7でてこずっていたのだ。 同じように落ちこぼれていたのは同期の赤松、岩本、笹井の三人であった。彼らも俺と同じようにひいじいさんが伝説のパイロットであった。

ひ孫の俺らが落ちこぼれていたのだ。俺らは自分たちの情けなさにお互いをよく

慰めあっていた。

「じゃあ私行くからね。頑張ってプロペラ卒業しなさいよ。伝説のパイロットのひ孫さん。」

それだけいうと彼女は俺のそばから立ち去っていった。      2026年10月


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