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領土奪還戦争  作者: マンチカン
第一章 日本の目覚め
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一般公開

「本日、海上自衛隊の一般公演にご参加してくださりまことに

ありがとうございます。」

司会進行役であるすみれのはつらつとした声が会場に広がる。

「ただいま皆様が乗船しているのが戦後初の原子力空母、紅桜であります。

この空母はキティーホークを原型として改良したものであります。

ただ性能は段違いであります。イエイ。」

ノリノリの司会者に関係者は呆れていた。すみれのトークはまだ続く。

「まず右手をごらんください。この砲台はなんとレーザー砲であります。

こんなんじゃ驚いてはいけません。この空母にはカタパルトがありません。

いらないのでとっぱらっちゃいました。」

観客からどよめきがおこった。予想通りの反応にすみれはテンションが

あがっていった。

「それでは日本を守る空の雄の一つであるF―14改艦上戦闘機通称ゼロの

雄姿をごらんください。」

ゼロの名を聞いた観客からまた一つ大きなどよめきがおこった。観客の中には

当然米中露韓の軍事関係者もいた。格納庫を出たゼロがエレベーターでリフトアップ

され飛行甲板に現れた。その時間およそ15秒。そしてついにゼロが加速した。

アフターバーナーの点火は見られない。しかしゼロは急加速。そのまま離陸し

紅桜から飛び立った。あたりはしんとなった。声すら上がらなかった。

軍事関係者は日本の航空技術の進歩に驚愕した。カタパルトもジャンプ台も無しに

戦闘機が離陸したのだ。

「ゼロの雄姿、皆様ご覧いただけたでしょうか。この戦闘機の特徴は滑走路が

通常よりもはるかに短いSTOL機であります。だからカタパルトを

取っ払っちゃったというわけです。」

すみれが自信たっぷりの説明に一般観客からは驚きと賞賛の声があがっていた。

各国軍事関係者は慌てて本国に連絡をしていた。先の戦いで惨敗した韓国は特に

慌てていた。他にも色々艦内の紹介があったが、すみれのハイテンションボイス

のほうが目立っていた。続いて模擬海戦である。護衛艦さざなみ、ひなぎくから

次々と対艦ミサイルがイージス艦村雨に向かって発射される。それをシースパローで

次々と打ち落とす村雨。百発百中だ。演習は大成功だった。

「以上で一般公開は終了となります。本日はご来場いただき、まことに

ありがとうございました。」

2027年4月


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