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領土奪還戦争  作者: マンチカン
第一章 日本の目覚め
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竹島一発触発

「兄貴、うちらで上陸しちゃいませんか?」

「そうだな、国もあてにならんし親分もだんまりだ。山菱会の面子にかけて韓国に

一泡吹かせるか」

「兄貴、日の丸持ってきやした。これを竹島に立てやしょう。」

「さすが相棒、準備が早い。善は急げ!今夜決行するぞ」

「行きやしょう」

この行動が日韓戦争のきっかけになることになるとは二人は思いもしなかった。

2026年9月13日のことである。その夜彼らは隠岐諸島の島前から竹島に向けて

モーターボートで出発した。波は穏やかで航海は順調だ。

「兄貴、余裕っすね。」

「油断は禁物だぞ、相棒。」

二人を乗せた船が韓国の主張する領域付近に差し掛かったとき、突如警告音が

響いた。

「そこの船、止まりなさい。ここは韓国領海内です。速やかに立ち去りなさい」

警備隊の警告が静かな海に響き渡る。

「けっ、なにが止まりなさいだ。ここは日本の海だ、誰が出て行くか。ばーか。」

警告を無視して船は竹島に向かって前進する。警備隊の船団が二人の船を

取り囲むように航海しなおも警告を続けている。その時だった。

パンという音がしたかと思うと突如二人のボートの横に大きな水柱が立った。

威嚇射撃を行ったのだ。パン、モウ一発今度は船の前に水柱が立った。

次は船の後ろに水柱が立った。

「やべえですぜ、兄貴。引き返しやしょう」

「相棒、エンジンかからねえ。どうしようもねえぞ。」

二人が焦っているうちに監視船はぐんぐん近づいていき、ついにボートの横にぴたっとくっついた。サーチライトが二人を照らしたかと思うと彼らに銃を突きつけた。

額に傷のある男である。びびった二人はあっという間に取り押さえられてしまった。

警備隊といっても中身は軍人である。素人が勝てる相手ではない。

警備隊に捕らえられた二人はそのまま韓国の警察に引き取られてしまった。

翌日14日韓国大統領であるパク・デジュンが次のような非難声明を発表した。

「昨日、独島領海内において日本人による領海侵犯が発生した。わが国の警備隊が

これを阻止し、日本人二人を拘束した。これはわが国に対する重大な挑戦であり、

また日本が軍国主義に回帰する懸念がある。この事件に関しての責任はすべて

日本側にあり、事件に対しての謝罪と損害賠償を求める次第である。」

これに対し日本政府の藤本官房長官は

「竹島はわが国固有の領土であり、その領海内において韓国警備隊による

日本人拘束事件ははなはだ不愉快であり即時解放を求める。また韓国政府に対し

竹島からの即時撤退を要求する。この要求に応じない場合はあらゆる手段を尽くす

用意がある。」

と民主社民党時代には考えられないくらいの強硬姿勢を示し、韓国を牽制した。

両国の激しい応酬は瞬く間にインターネットを通じて広まり、ソウルにある

日本大使館前には20万人が大挙し大使館付近の建物のガラスを破壊したり、

大使館から出てきた車を包囲するなど一時騒然となった。

次の日パク大統領は

 「我が国内で起きた事件はわが国の法にのっとり裁く。これは当然のことであり

日本政府が口を出すことではない。」

と日本の要求を完全に拒否した。その夜、日本では緊急閣僚会議が行われた。

2026年9月


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