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領土奪還戦争  作者: マンチカン
第一章 日本の目覚め
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プロローグ

プロローグ

西暦2025年現在、わが国日本は情けない姿になっていた。北方領土は勿論、あいかわらずロシアに占拠されているままだった。それだけならまだ可愛いものである。尖閣諸島はじめ沖縄本島までが中国に占領されてしまっていたのである。さらに悪いことに、韓国には竹島だけでなく対馬、五島列島までが侵略されてしまっていた。なぜここまでひどいことになってしまっているかというと、2020年に政権与党になった民主社民党のせいである。この党は大鳩一郎が代表を務めその後内閣総理大臣になった途端、一方的に日米同盟を破棄してしまったのである。このニュースは瞬く間に世界に配信され、世界は大日本帝国の復活か。と同時にあの世界大戦の恐怖が世界中を覆っていた。この通知にはアメリカ政府も大慌てだった。国防長官は解任、駐米日本大使はペルソナ・ノン・グラータを受けた。だが実際は大日本帝国の復活ではなく歴史上ありえないくらいの売国行為だったのだ。まず日韓関係を修復するために竹島放棄宣言を行い、竹島を韓国に明け渡したのだ。この理由がとんでもない。日本と韓国が友好関係を築くのに島一つで解決できるのであればそれでいいではないかと言い出す始末である。当然メディアは猛反発すると思いきやそれはなかった。どこもかしこも、「国民は冷静に行動しましょう」や「大人の対応を」の一点張りだった。2010年代の偏向報道など可愛いものである。特に国営放送は必死だった。

しかも2、3日もするとこの事件は無かったかのようにメディアの報道は無くなった。

この繰り返しで対馬も五島列島も失った。この時代にはインターネット上における

治安保全法というものができており(表向きはネット上の罵詈雑言に対しての抑制であるが、実際は政府の都合の悪い記事や発言を監視するものだった)ネットも牙をもがれている状態だった。その後、在日米軍はすべて撤退し日米同盟は完全に消滅した。

世界は日本の不可解な行動に唖然とするほか無かった。結局のところ日米同盟の破棄は

大日本帝国の復活ではなく日本消滅の危機だったのである。この一連の出来事は

日本周辺国にとってはやりたい放題であったことは容易に予想できよう。

特に危機感を抱いていた防衛省は自衛隊を元米軍基地に配備計画を立てていたが中国との関係悪化を恐れた政府の反対によって頓挫した。その結果、日中で昔から領有権を主張していた尖閣諸島は中国海軍にあっさりとられ、その脅威はすぐさま沖縄本島にまで向けられていた。この時代における中国の軍事力はアメリカですら手を出せないくらいまで強力であり、今の日本では質、量とも勝てない状況であった。中国の圧力はまだ続く。

沖縄本島も本来はわが国の領土であると要求してきたのだ。さすがにこの要求はいくら売国政権でも、拒否するだろうと思われていたが、政府はあっさり承認してしまったのだ。

この出来事に世界は驚き、呆れ、そして嘆いた。日本政府は国民を守るため致し方なかったと一生懸命弁解に努め、メディアもそれに追従していた。当事国がこの有様なので、国連もさじをなげてしまい日本の存在意義がほぼ皆無になってしまった。以上が民主社民党が与党になってからお起きた出来事である。この悪夢も一つのクーデターによって終焉を迎えた。


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