表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/12

プロローグ SIDE 李

ジリリリリリ!

「うっ………」

バシッピタッ

「ふぁーもう朝かー」

タンタンタン、ジャー、バシャ!キュッキュッ

「ふぅ、目覚めたー」

やっぱり朝は顔を洗わないと眠気がつらいからね。

それ以前に顔を洗わないのは不潔だし。

「おはよう李」

「おはよお母さん」

リビングに入るとちょうど朝御飯の支度を終えたお母さんが声をかけてくる。

「それにしても李ももう高校生かー、時が立つのは早いわー」

「あはは、お母さんはまるで変わらないように見えるけど」

そう、なんとお母さんはこの10年まったく変ったように見えないのだ。

「うふふーこの容姿を保つ為にたゆまぬ努力をしてるからねー、それより学校行く準備はできた?」

「もっちろん!一昨日から準備万端てもんですよ!」

昨日だって楽しみすぎてなかなか寝付けなかったくらいだし。

「ふふ---こんどこそいいお友達ができるといいわね…」

「……うん…」

「ほらほら落ち込んでないで今日は高校生活の初日なんだから、笑顔笑顔」

「うん…うん!そうだね!それじゃあ行ってきます!」




---私、物部李は不登校生だった。

中学2年の夏、私は所謂第二次反抗期というやつで、そのせいでいろいろあってしばらく学校に行けなかったのだ。

その後、なんとか立て直した私はずっと支え続けてくれたお母さんに報いる為に必死に勉強して、地元の国立鳳仙学園へと進学を決めたのであった。

「はー鳳仙行く為に全人生分の勉強した気分だよ…」

ガヤガヤガヤ………

「ぅん?」

<ねーねー部活何入る?>

<同じクラスになるといいね>

「……………はぁ」

中学時代まったくと言っていいほど友人付き合いをしてこなかった私にとってこの光景はあまりにも眩し過ぎた。

「こんな私に友達を作ることなんて出来るのかな………」

学園に近づくにつれて不安は大きくなってゆく。

もしかしたら私はこのまま友達がなく寂しい高校生活を送ることになるのではないか---

「…ぁーやめやめ、まだ始まってもいないのに未来のことを考えるのは私らしくない!」

そう今日が始まりなのだ。ならその始まりを成功させるか失敗させるかは自分次第---

「いよーっし!まってろよ!鳳仙学園!」

そうして私はスキップでもするように足取り軽く学園への道を歩いていった------

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ