表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

8/69

『5-1』

『5-1』



 大幅にレベルアップした。

 予想はしていたが、大きくレベルアップされるのは嬉しいもの。


「私のレベルアップしたの!」

「本当に、良かったな!」


 どうやらローズもレベルアップしていたらしく、レベル17と。

 これだけ魔物を討伐すればレベルは上がるのは当たり前か。

 しかし俺のレベルの上がり方の速さは圧倒的であった。


「俺のレベルアップは8から22になったんだ」

「ええっ、そんなに上がるものなのかな。凄いわね!」

「これもローズがいたからさ。俺は攻撃はまだ苦手だしな」

「スパイダーの魔石を回収しましょう。ギルドに持ち込みめば報酬になる」

「回収しよう」


 爪で切られたスパイダーから魔石を回収する。

 これは重要な作業で、レベルアップとともに重要。

 いっけんすると面倒くささもあるが、ローズは嫌がらなかった。

 魔石の回収を終えて来た道を帰るとした。


「冒険者ギルドに帰ろうか」

「報酬は大きそう」


 ローズと一緒に冒険者ギルドに戻る。

 ギルドに帰ったら受付嬢に魔石を差し出した。

 大量の魔石量に少し驚いていた。


「トレイル、最初からこんなに多くの魔石を!」

「はい、報酬をお願い」

「まだランクFとランクEの冒険者の二人なのに、どうやってスパイダーをこんなに討伐したのかな! ちょっとびっくりです。報酬を支払います」


 受付嬢はおどおどしながら報酬を支払ってくれるのを俺は受け取る。

 Fランク冒険者の俺がこんなに短時間でのクエストを終えて報酬をもらったことに、周囲からはざわめき聞こえる。

 普通の常識から言ったら無理な報酬も、魔王竜ヒールのおかげが全てだった。

 

「トレイルの冒険者ランクは現在はF。しかしこの活躍を評価したいと思います。評価した結果はEランクに昇格します、おめでとうございます!」

「えっ俺の冒険者ランクがEに上がったの!」

「はい、今後も頑張って下さい。何しろトレイルはローズの契約がありますから、100万バルは稼ぐ必要がありますよ」

「頑張ります。このペースで貯めますよ」


 受付嬢から励ましの声を聞き、俺は頑張りたいと思った。

 生活費の軽く数ヶ月分の金額は途方もなく大きいけども、今の俺なら不可能じゃないとわかる。

 ゲオルギウスの加護がある限り、常識とは違う成長している俺。

 最初は後ろ向きな考えしかなかったのに、今はかなり前向きな考えとなっていた。

 ローズとともに、借金返済に向けて頑張りたい気持ちになる。

 ローズは笑顔で報酬を見ていた。


「ローズの頑張りがあったから貰えた報酬だ。報酬を借金返済にあてたいんだ」

「私も嬉しい。商人に売られるのは嫌です。トレイルに会って初めて自分の生きがいを見つけた気がします」

「そうか、今日はクエストは終わりにして、宿に泊まろうか」




評価応援してくれて、ありがとうございます。

ランキングに入れるように頑張ります。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ