『ヒール54』
『ヒール54』
入り口で護衛していた兵士をあっさりとローズが倒したので、入り口は、がら空きとなった。
意外と簡単に入れそうだな。
「入り口と言っても豪華だ。普通の宿屋の入り口とは違うわね」
「宿屋と比べるのは失礼よパピアナ。店主に会ったら謝りなさい」
「謝る」
「中は誰も居ないな」
恐ろしく広い入り口から中は、静かであった。
こんなにも静かでいいのかな。
警戒が弱い気もするが。
館の中を進行してみた。
「トレイル、誰もいない。領主がどこにいるか部屋が多くて難しい」
「部屋を開けてみよう」
「ゆっくりと開けてローズ」
「それじゃ、1つずつ扉を開けてみる」
ローズが部屋の扉を開けてみたところ、
「居ないな……」
「居ないのなら、別の部屋がある」
「待って……気配がある」
「感じるの?」
「うん……誰かいると思う」
ローズが最初に入り感じる人の気配。
待ち伏せもある。
「ローズ、待ち伏せもあるからな」
「うん……」
ローズが部屋に入り様子を確認した。
俺も続けて入ると、中は空っぽだったが。
「竜の守りだな貴様ら、よくぞここに来た、死ね!」
「トレイル、下がって!」
俺はローズの言葉に反応して下がったら、敵と思われる奴が襲ってきた。
部屋の隅に隠れていたのだった。
「野獣の爪!」
「ぐっ!」
ローズの短剣が切り裂いた。
倒れたのをみると男で、激しく流血している。
ローズが倒れた男に話しかける。
「なぜ私が竜の守りとわかった?」
「洞窟の恨みだ。洞窟で俺達をハメただろう」
「なんのこと…洞窟?」
「そうだ……まだわからねえか。我々は風の陣パーティーだ!」
男は風の陣と言った。
風の陣て……聞いたことある名前だが。
「バーニングね」
「そうだとも、リーダーはバーニング。猫人のローズを開放するために多額の金をかけた。トレイルが支払ったのだが、洞窟で魔物に襲われた。それはトレイルが仕組んだと後で聞いた。バーニングはトレイルをとても恨んでいた。そしたら領主がローズを気に入ったとなり、俺たちはバーニングとともに、領主と今回契約したのさ」
「あのバーニングか!」
「ローズ、バーニングて?」
ミヤマが訊いた。
パピアナも知らないはずだ。
「バーニングは私を商人から連れ去り金で売ろうとした冒険者。それをトレイルが開放してくれたの」
「なんて最低な男だ。そんな奴早くぶっ飛ばすに限る」
「ううっ!」
ミヤマがハンマーで男を叩いた。
「バーニングは領主に金で雇われたらしいな。俺に復習したいからだ」
確かに洞窟にバーニング達がいるのを知り、魔物を大量に引き寄せて襲わせたのは俺だ。
「その前に、洞窟に魔物が襲うて……トレイルがしたの?」
「したよ。バーニングを魔物に襲わせたから、瀕死になったところで、ローズを救出した」
「とにかく悪い奴だ。他にも風の陣の奴らがいるて考えられるわね」
「ここにいても危ない。部屋を出ましょう」
男は完全に気絶していたから放置し、部屋を出る。
「危ない、また居るわ!」
「けけけっ、竜の守りだな。お前らが来てくれるとは嬉しいぜ!」
部屋から通路に出た所を襲われた。
またも冒険者だ。
剣で襲いかかってきた。
「ありがとう、私に会いたかったなんて嬉しいわね。ホーリーサークル!」
「なっうわああ!」
ホーリーサークルが炸裂し、通路の壁に吹き飛ばされた。
「ありがとうパピアナ」
「こいつも風の陣。大勢居そうです」
「その通りだローズ。久しぶりだな」
「バーニング……」
通路に居たのはリーダーのバーニング。
そして仲間もごっそりいる。
「トレイル、完全に囲まれたわね」
「前も後ろもいる」
「お前を恨んでいたぞトレイル。洞窟で俺たちを重症にしてくれたな。お前がしたらしいな。領主に雇われたのはラッキーだった。こうして再びトレイルと戦えたからな」
「俺なら町にいる。いつでも戦える」
「ダメだ。ローズを商人から奪ったのがギルドにバレてしまった。その商人は死んだ。だからもうこの町に居ることは出来ない」
「てことは、ギルドから追われているんだな」
商人を殺したなら刑罰は受けるだろうな。
「殺したらギルドに居られないのかな?」
「そうだよパピアナ、民間人を殺した罪は重い。バーニングは恐らく、ギルドから逃げているんだ。捕まったら牢獄は免れないよ」
「それで領主に金で雇われたか……」
「ああ、この領主の館なら安全だ。騎士団もギルドも捕まえに来ない。そのうえ、金ももらえる」
「どこまで考えがあくどい」
「まさかトレイルが来るとはな。お前らも運の無い奴らだな。俺に殺されに来たようなもの」
バーニングは剣を構えた。
仲間も同じ動作をした。
「数は30人はいます。風の陣は大勢の人数がいるパーティーだから」
「おい、みんな、トレイル達を殺せ、ただし猫人のローズは殺すな。領主がお気に入りらしい」
「はい! 猫人以外を殺していいらしいぜ!」
仲間がいっせいに取り囲み、俺たちを包囲したら、襲いかかって来た。




