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『37』

『37』



 マジックメイジの魔石は回収しておきダンジョンのフロアーを探していくと別の部屋が見えた。


「見てローズ、パピアナ、部屋がある」

「本当だ、冒険者が居る部屋かもだし、行ってみましょう」


 近くに部屋らしきのを発見したから寄ってみると、中には探していたミヤマの姿が。


「トレイルか、冒険者はみんなこの部屋に閉じ込められていた。全員が無事のようだ」

「良かった無事で。俺の方は片付いた」

「えっ、そう、マジックメイジを倒した。やるわね。冒険者は全員で20人いました」

「なんだって、あのマジックメイジをキミたちが倒したのかい?」

「そうです。祭壇の間で死んでますから安心していいです」


 俺が倒したと言うと冒険者はみんな驚いていた。

 20人の冒険者が俺を見る。

 

「俺らはみんな冒険者でダンジョンにはクエストで来ていた。そしたらマジックメイジが現れて奴隷のように働かされたんだ。マジックメイジは魔鉱石を食べる魔物だった。あいつの命令でダンジョンの奥を採掘させられていた。逆らったら殺すと言われた。逆らったのは簡単に殺されてしまったんだ。恐ろしくて逆らえなかった。仕方なく魔鉱石を掘った」

「そうでしたか。犠牲者はいたのですか、でも逆らえなかったのは無理もないです。私達も大苦戦しましたし。もう安心です、地上に帰りましょう」

「ありがとう。パーティーの名を教えてください」

「私達のパーティーは竜の守り。まだ設立間もないパーティーなのよ」

「ありがとう、竜の守り。このご恩は一生忘れません」


 冒険者はみんな俺たちにお礼をしてきた。

 目的は達成して地上に出て、町に帰った。

 20人も引き連れて歩いたので、かなり目立ったと思う。






 冒険者ギルドにて。

 ギルドに帰ると20人もの冒険者の集まりにみんなから注目される。

 受付嬢は会った瞬間に戸惑っていて、


「トレイル、クエストに行って帰ったのかしら?」

「帰りました、この人たちはみんなダンジョンで不明になっていた人達です。彼らはマジックメイジに奴隷として労働させられていたらしく、マジックメイジを討伐しました。これが魔石です」


 アイテムボックスからマジックメイジの魔石を取り出し受付嬢に渡すと、受付嬢は鑑定してくれる。


「本当に! 凄いです、間違いなくマジックメイジの魔石です! マジックメイジはCランク魔物で、手強い相手のはず。それを討伐するとはトレイルたち竜の守りパーティーの活躍には助かりました!」

「倒したのはトレイルです。トレイルがマジックメイジを爆発させました」

「ええっ、爆発?」

「まぁ、マジックメイジの方から爆発したのですけど、俺が倒したと言われたら、俺の中と関係しているんですが、話すと長くなるし省略します」

「トレイルの中に? 良くわからないですが、とにかく報酬はお出しました。ギルドでも困っていたダンジョンだったので、今後はクエストも復活するでしょうし、魔鉱石も取れるでしょう」

「そうですか、魔鉱石が取れるのは助かります。私のおじさんが困っていたの。良かった、これでおじさんは魔鉱石が手に入るわね」

「良かったなミヤマ。アリストテレスに報告しておこうか。ミヤマの帰りを待っているだろうよ」


 ミヤマは鍛冶のアリストテレスが再び鍛冶が出来るのを喜んでいる。

 そんなミヤマを見て、俺も安心する。

 1番心配していたのはミヤマだからで、アリストテレスも帰りを待っていることだろうな。


「竜の守りには本当に助かったぜ。ありがとうトレイル!」

「ありがとう竜の守り!」

「どうも。またクエストで会ったらその時はよろしく、私はローズ」

「ローズ、よろしく!」


 助けた冒険者からはお礼とクエストでの再開を約束した。

 ローズは冒険者と握手している光景は微笑ましく、ギルドを去る。

 俺たちのパーティーが多くの人に認められたことになるからで、頑張った結果だ。


「ローズ、頑張ったからみんなに認められたと思う」

「うん、みんな今回は頑張った。マジックメイジがちょっと意外な死に方したけど」

「恐らくは俺の中に魔王竜ゲオルギウスの加護があり、魔力が幾分かあるみたいだな。その魔力を吸い込んだ結果、マジックメイジは耐えきれなくなり、爆発したと思う」

「それだけ魔王竜ゲオルギウスの魔力は強大だと言うことよ。トレイルはそんな魔王竜が中にあるのだから強くなるわな」

「普段は気づかないけどな」


 日常生活では支障はないし、特別に魔王竜の存在はなく生活している。


「魔王竜ゲオルギウスがいるパーティーなんて他にない。世界最強のパーティーとも言える。エルフ族の私もいるし!」

「エルフ族と魔王竜を同じレベルで語るな」

「エルフ族だって負けないのよ。たとえ魔王竜だろうと」

「マジックメイジには大苦戦したいたけど」


 ローズが痛いところをつく。


「あっ、それはマジックバリアーとか言うインチキ魔法を使い、私のホーリーサークルを防御したからよ。例外だ」


 苦し紛れにも思える返答を。


「それ、負けたてことよ」

「アリストテレスの鍛冶店に着いた。おじさん!」

「おお、ミヤマか。ダンジョンの方はどうなった?」


 店にはアリストテレスが居てミヤマと挨拶をする。



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