『31』
『31』
聖なる鏡も手にして、今後も冒険を続けるとなった。
その前にお風呂にも入った。
もちろん俺は別に入ったが、ミヤマはローズとパピアナと一緒に入る。
風呂上がりで良い気分になる。 三人はバスタオルを巻いていて、飲み物を飲んでいた。
「あ〜風呂上がりの冷たいの気持ちいい」
「うん、のど乾くもん」
「トレイルも飲む?」
「そうだな、俺も乾いたかな。飲みたい」
「はい、トレイルのコップに入れておくよ」
テーブルにある俺のコップに入れてくれたから、取りに行った。
コップを取ろうとした時に、風呂上がりのせいもあるし、魔王竜リフレインを使ったのもあり、少し足がふらついていた。
「ああっ」
「ちょっとトレイル!」
「トレイル!」
俺は足がふらついてしまい、コップに手が届かなくて、前に倒れてしまい、その際にローズとミヤマのバスタオルに手をかけてしまった。
「…………」
「悪い……転んでしまった……」
バスタオルは取れてしまい、ローズとミヤマはあ然とした顔で俺を見下ろしている。
「やはりトレイルは私の体が目当てか」
「だから、これは倒れてしまい……」
「言い訳がましい、人族の男は信用できないというが」
「違う、ローズからも何とか説明して欲しい」
「私のタオルも取ったじゃん」
ローズのタオルも取ったことにはかわりがないにしても、魔王竜リフレインの影響は大きいな。
まだまともに歩けやしない。
体に影響が出ているのかもな。
夜はミヤマも一緒に寝るとなった。
ベッドはあいかわらず1つしかないためだ。
そろそろ部屋を代えるか、部屋を増やすかしないと寝るのに困るな。
翌朝になり、約束したローズとの買い物をしようと思う。
ローズは今まで自分の爪を使い戦闘してきた。
獣人族の能力に頼ってきたのがある。
それにしても強い爪も持つよな。
考えられないよな。
「朝食わま食べ終えたらローズの武器を買いに買い物しよう」
「約束だもんね。お願いします」
「ローズは爪で攻撃をしていたと聞いた。折れたり、割れたりしなかったの?」
ミヤマが心配そうに言った。
普通に俺も思う。
「俺も思っていた」
「獣人族の爪はとても強く出来ているの。魔物の皮膚を切り裂けるように。でも弱い魔物には通用していたけど、強い魔物になると、オークみたいに、厳しいのは感じる。爪だけでは戦えなくなる」
両手の指を10本伸ばしてみせる。
恐ろしいから、あまりみせないで欲しい。
ローズは爪を触りながら話した。
獣人の爪は恐ろしく強いのは、みんなそうらしい。
「トレイルと買い物をしたとして、武器はどんなのが使えるかな。剣、槍、斧、弓矢とかある」
「私のハンマーはどう?」
ミヤマが自分のハンマーを貸してみると、ローズは珍しそうに持つ。
「ハンマーは重いわね。ミヤマは力があるのかしら。私には重すぎる武器。もっと軽い武器を使いたい。素早さはこのメンバーの中でも1番あると思う。スピードを活かした戦い方が出来る武器が理想」
「そうだな、ローズは速いのが利点だ。重い武器を持っても攻撃力は上がるが、ローズらしさが消えてしまう。意味がないな」
軽い武器を探してみよう。
「トレイルは剣を使う。いい剣なの?」
「安い剣だった。金は入ったから俺も剣を購入するのもいいな」
「そうよ、ローズとトレイルが2つ買っちゃいな」
俺の剣はとても安い剣。
今まで良く折れずに使えたな。
「魔物が強くなると剣も強いのがいいさ。私の親戚のおじさんが鍛冶士をしている。そこで武器も販売している」
「ミヤマのおじさんが。この町にあるの?」
「町にいる。ここから近いよ」
なんとも偶然にもミヤマのおじさんが、この町で鍛冶士と武器の販売もしているとか。
ミヤマのおじさんから買うのがいいだろうな。
「偶然ていうか」
「ドワーフ族の人の職種には多いのよ鍛冶士をする人は」
「そうね、ドワーフの人は特殊なスキルを持ち、鍛冶をしていると聞いたことある」
「ドワーフ特有の鍛冶スキルはある。案内するわ」
「お願い」
ミヤマがおじさんのお店に案内してくれると決まり、出向くことになった。
宿屋から近いと聞いたが、実際に近かった。
おじさんの鍛冶場は小さなお店で、看板も出ていた。
俺は会ったことはないから、ミヤマに任せて入店したいと思う。
「どうも、アリストテレスおじさん!」
馴れ馴れしい挨拶に。
「おう、ミヤマか。そう言えば噂でオークに捕まったと聞いたぞ」
「捕まった」
「だらしねえな、オークの足を切って帰ってくるくらいに成長しねぇとな」
「そうなる!」
どんな挨拶だ。
死んだらどうするのか。
アリストテレスおじさんてのは、年齢も40歳くらいのヒゲも生やしている人だった。
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