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『28』

『28』



 地下2階層を捜索している最中。


「お〜い、ドワーフ〜いますか?」


 ローズがダンジョンの中に呼びかける。

 

「居るなら返事をして!」


 パピアナも精力的に探す。

 生きていることを祈る。

 しかしオークはもっとも悪名高い魔物である。


「オークは女性を連れ去るのは常習だ。女性に対して性的な行為までする、とんでもない魔物だ。ドワーフが無事でいて欲しい」

「あの〜ここに居ますけど……」


 ダンジョンの暗闇から声があった。

 女の子の声だった。


「キミはドワーフだね、女の子?」


 ローズが驚いて近づく。


「そうよ、女の子です」

「オークに連れ去られていたのでしょ、何もされなかった」

「危ないところだった。もう少しで……。その時にあなた達が来てくれ、助かった。ありがとう。私はドワーフ族のミヤマ、よろしく」

「私は猫人族ローズ、良かったね無事で!」

「猫人だ!」

「私はパピアナ、エルフ族であるぞ」

「珍しい! エルフ族だ!」

「俺はトレイル。ミヤマを助けに来た。なぜオークに連れ去られたのだい?」


 無事で良かった。

 ミヤマの話では、俺達がもし来なかったら、危険な場面になっていたとなる。

 しかし女の子とは思わなかったな。


「このダンジョンで採掘していたの。ダンジョンには錬金できる鋼材が多くある。その途中で偶然にも聖なる鏡を発見した。鏡は未だに未発見アイテムで希少価値があり、喜んでいたら、オークにみつかり、捕まったんだ。もう最悪で、私の体を触りたいからだろうが。言っておくが、いっさい触らせたりしなかったぞ。ドワーフの仲間は町に帰ったのか、私を置いて帰るとは薄情は奴らだこと」

「心配しているみたいだよ、ギルドに報告してクエストで多くの冒険者パーティーが来ていたんだからな」

「まあ、それも全ては私の体に魅力が有りすぎたからだろう。そこは反省している」

「そこは反省するとこか?」


 ミヤマは反省するみたいだが、反省するというよりも、安心して欲しいが。


「そりゃ、そうだ。ドワーフ族は採掘したら最強であり、他の種族では勝てない。それゆえドワーフの女は体のラインな美しいとされる。オークが悪くないから、オークを許してあげてくれ。私の体が可愛いのが悪いのだろう」

「ちょっと、どう考えてもオークが悪いと思うけど。私も女だけど、オーク嫌いです」

「ローズ、オークを攻めないであげて」

「オークを守ってどうする!」


 ローズが突っ込むのも無理はない。

 俺も理解できない考えであるから。

 どうやらミヤマは自分が可愛いから悪いと責任を感じるらしい。


「まさか、トレイルも私の体を狙っているのか」

「狙ってません。早く町に帰ろうか」

「トレイル、ミヤマを助けたのは不純な気持ちがあったのか。もしあったなら重大なことだ」

「あるわけない、ローズもわかっているだろう」

「トレイルは、私だけでなく……パピアナとも仲がいいし」

「ローズは私がトレイルといると嫉妬するのよね」

「そんなんじゃない!」

「ムキになった」

「もう!」

「とにかく俺は変な気持ちはないのはわかってくれ」

「怪しいな。ローズとパピアナにも手を出しているなら、私の体にも」

「さあ、帰るぞ 」


 俺はこれ以上話すのも時間の無駄に思えてきて、町に帰りたくなる。

 ダンジョンを来た道を逆に進み、地上へと。

 しかしそこで俺の体に異変が起きて、クラクラと立ちくらみがあった。

 足下が揺らいでいる。


「あっ!」

「トレイルっ、大丈夫か!」


 倒れそうになったところをミヤマが近くにいて、俺は抱きついたことで助かる。


「…………やはり私の体を狙っていたのだな」

「違う!」

「どう見てもミヤマに抱きかかえているし、胸を触っているし」

「俺は魔王竜リフレインで体力と魔力を使い果たしたんだよ!」

「見苦しい言い訳」

「なぜ俺!」

「あっ、それとミヤマさ、鏡はどこにあるの?」

「そうそう、私達はミヤマと鏡も探していたのだから」

「鏡ならある、バックの中に。ドワーフは常にバックは持っている。採掘したのを入れるからだ。ほれ、これが聖なる鏡だ」


 ミヤマがバックから出したのは、鏡に美しく装飾されたもの。

 時代を感じさせるアイテムだった。

 

「これはミヤマのものだ。ミヤマが持っているべきだよ」


 俺はミヤマに返す。


「わかった。持つとしよう」


 結局はその後はローズに肩を借りて、地上に出てからも町に向けて徒歩した。

 魔王竜リフレインは著しく体力魔力を消耗するのが改めて知った。

 そう簡単には使えそうにないな。





体力を850回復しました。

経験値を850獲得しました。

 

レベルが258にアップしました。

レベルが259にアップしました。

レベルが260にアップしました。

レベルが261にアップしました。

レベルが262にアップしました。

レベルが263にアップしました。

レベルが264にアップしました。

レベルが265にアップしました。

レベルが266にアップしました。

レベルが267にアップしました。




名前 トレイル

職種 回復術士

種族 人族

性別 男

年齢 18

レベル 267

体力 5020

魔力 5020

攻撃力 5050

防御力 5060

素早さ 5010  



ゲオルギウスの加護


スキル

アイテムボックス、鑑定、移動速度アップ、睡眠魔法耐性、取得バルのアップ、攻撃回避10パーセントアップ、水魔法耐性アップ、豪腕、耐寒レベル1、暗視、看護



魔法

魔王竜ヒール

魔王竜リフレイン




 町に到着をしてギルドに。

 クエストを終えた報告をする。


「どうなさったのトレイル!」

「大丈夫です。少々疲れたみたい」


 俺がローズに肩を借りている姿に受付嬢が声をかけてくれる。


「クエストは完了しました。彼女がドワーフ族のミヤマです」


 ローズがミヤマを紹介したら、ミヤマは前に出た。



☆☆☆☆☆に

評価応援してもらえると嬉しいです。

ランキングに入れるように頑張りたいです。



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