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『15-1』

『15-1』



「誰も歩いていないな」

「盗賊が出てから、誰も通らないのだとか。無人ね」

「つまりは俺とローズだけが歩いていると……」

「そうよ」

「そうよか!」


 軽く言うローズと俺は街道を歩いている。

 ずっと歩いているが特別に何もない。

 魔物もいないな。

 街道には魔物がいないのか。


「魔物も居ないようだな。このままだと隣の町に到着するのでは……」

「街道には魔物除けの効果の薬草が街道沿いに植えられているの。強い魔物には薄いけど、弱い魔物には効果があって、近寄らせないの。それも多少の効果だけどね」

「楽でいい」


 このまま町に到着したらクエストはどうなるのかと考えていたら、目の前に人が現れた。


「誰!」

「例の盗賊かも。一人だし。どうする」

「停止しよう……」


 街道に現れたので、様子を見るつもりで停止してみる。

 向こうは完全に俺とローズを見ている。

 間違いなく盗賊っぽい。


「おい、お前たちは冒険者パーティーか?」

「はい……パーティーです」


 俺は答えに困った。

 見た目は盗賊っぽい。

 頭には兜を被り、顔は見えないし、鎧も付けている。

 盗賊を調査して捕まえに来たとは言えないよな。


「パーティーか。よし、武器を持て、そして戦え!」

「ええっ! いきなり戦いに!」


 盗賊はいきなり戦いの構えをしてくる。

 槍を持っていて、戦闘態勢だ。

 

「ローズ、戦いになるぞ!」

「早すぎでしょ!」

「さぁ行くわよ、お二人さん!」


 盗賊は槍での攻撃を向けてきた。

 ローズは槍を素早く避けるあたりは、さすがである。

 俺は剣で槍とぶつかり合う。

 槍は長いので剣で戦う上では、距離が難しい。

 遠い距離での戦いになる。

 盗賊は俺とローズを二人相手にしてもひるむ様子はなく、ガンガンと突いてきた。

 

「なかなかやる。この槍を防ぐとはな」

「……」

「ローズ、大丈夫か」

「少しだけ槍で切られたみたい……」


 よく見るとローズの体には切ったあとが。

 出血している。

 直ぐにヒールをしておき治癒する。


「魔王竜ヒール!」

「ありがとね」

「ヒール使いか。面白いな。これではどうかな。ホーリーサークル!」


 盗賊は槍を回転させながら魔法攻撃してきた。

 強烈な空気の波が俺に向かって来たが、防御が間に合わない。

 ちょっと不味いよな。


「ああっ!」


 ダメージを受けてしまった。

 街道に転がってしまう。

 かなりのダメージだ。

 強いなこの盗賊は……。

 今まで戦った魔物と比べても強い。



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