『8-2』
『8-2』
少し可愛らしい感じもするけど、魔物は魔物だ。
手加減はなしでいく。
先ずはローズが先制攻撃を打ち込む。
獣の爪でホーリーに一匹をダメージを与えるのには成功した。
ダメージはあったよな。
「一撃では死なないみたい」
ローズは手応えはあったようだが、体力が勝り、生きている。
今度はホーリーが攻撃だった。
ホーリーは短い杖を使い、ローズと俺の両方に攻撃を。
二人とも防御する。
防御出来てダメージは、最小限に抑えたと思う。
ホーリーは身軽なのか連続攻撃をしてきた。
攻撃力こそ弱いかもしれないが、何度もしてくるし、五匹もいるし、守りの場面になる。
「スロウ」
ホーリーが魔法を唱える。
「トレイル、スロウ魔法よ、速度を遅くしてくるの!」
「それだと余計に守りだけになるな」
ホーリーは元々速度があるのに加えて、スロウ魔法を使ったので、俺とローズの速度は一時的に減速させられてしまう。
そのため、ホーリーが勢いづいて攻撃をしてくる。
五匹とも攻撃にくると、迫力はあった。
「魔王竜ヒール!」
ダメージを数回は受けたので、体力をこまめに回復した。
体力がゼロになったら終わりなのもある。
「ヒール、ありがとう。このままでは負けるわ。こちらも攻撃しないとね」
「俺も剣を振るよ!」
たとえスロウされても全く攻撃ができないわけではなくて、攻撃回数が減るのであって、ホーリーを一匹を撃破した。
「やったわ!」
「さすがローズ!」
「あと四匹いる」
ローズの爪が一瞬まさり、ホーリ一匹を地面に寝かせた。
しかしまだ四匹残っている。
油断はしない。
「スロウ」
「スロウ」
「スロウ」
「スロウ」
「しまった! 四匹連続でスロウ魔法をしてきた!」
「これだと、俺とローズはどうなるかな?」
「かなり遅くなるんじゃない」
ローズの指摘したとおりだった。
異様なまでに遅く感じる。
体が自分の言うことをきかない感じだ。
それで四匹が攻撃してこられたら、まずくないか?
「トレイル、防御して!」
「うん!」
防御でホーリーの攻撃を防ぎに入ると、ダメージは受け続ける。
体力の減少は免れないよな。
いくら防御していても、体力は減り続けてしまう。
ヒールをまたしておこう。
「魔王竜ヒール!」
タイミングをみて魔王竜ヒールを使う。
一発で体力をゼロにする攻撃力ではなのは救いだったな。
体力を回復させつつ、守りで凌ぐと。
「トレイル、スロウの効果が消えたわ。今がチャンス!」
「わかった!」
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