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『8』

『8』



 白い塔との戦いというアクシデントはあったおかけで、自分のレベルアップをしてしまう。

 お礼を言うのも変だが、感謝してもいいかもな。

 それに新しいアイテムボックスのスキルも覚える。

 アイテムボックスはあいてむや魔石、食料や水も入れられ便利なスキルだ。

 冒険者にとっては、欲しいスキルと言えよう。

 攻撃的なステータスよりも支援系のステータス持ちが習得しやすい。

 俺はまさしく支援系であるから、直ぐに覚えたと考えていい。

 ダンジョンなどに行く際には、必要な持ち物も多くなる。

 そのためパーティーのメンバーには必ずアイテムボックス持ちは必須だ。

 途中でアイテムボックス持ちが死ぬとパーティーが全滅したなんて話もあるくらいだ。

 次は予定通りに魔物のクエストを受付嬢に。

 ギルドで受付嬢にお願いすると、


「トレイル、白い塔ともめてませんでしたか? ギルドでは登録者はお互いに戦ってはいけないルールですから、ご注意してね」

「はい。してません」


 本当はしてましたが、ここは嘘を。

 まだバレていない様子。


「クエストはランクEです。前回はランクFのクエストでした。トレイルは急成長しているし、Eランクも受付します」

「魔物は?」

「ホーリー、Eランク魔物となります。近くの森で出現します」

「ホーリーですね」


 ホーリーはEランクらしいけど、見てみないとわからない感じ。

 

「トレイルとなら、やれると思うわ、ぜひとも頑張りましょう」

「俺も頑張るよ!」

「二人の良いコンビだこと、ギルドも応援してます!」


 受付嬢から励まされて外に出る。

 まだ100万バルを貯めていないわけで、ホーリーを倒して報酬を大量に手にしたいところ。

 そこで冒険者達の会話が耳に入った。

 別に聞きたかったわけじゃないけども森の王というフレーズがあったから、嫌でも足を止める。


「そう言えばさ、森の王が魔王のダンジョンで魔王竜ゲオルギウスを倒したらしいな。それでその後は別のダンジョンに向かったらしい。なんでも魔王を探しているとかだ」

「凄えな森の王は。サリオスは伝説になるな」

「あのゲオルギウスを倒せるのは、サリオスしかいないと噂だからな」


 サリオスの噂だった。

 そしてサリオス達は、どこかにいる魔王を探して旅立ったとも。

 ホッとした気もする。

 なにしろ、俺は死んだことになっているから、サリオス達に出会うのはよろしくない。

 遠くに行っていい。

 けど、俺がパーティーを設立して、旅を続ける限りはいつの日か出会うのだろう。

 その日までには俺は強くなりたい。

 サリオスから受けた屈辱は忘れないからだ。


「トレイルの元のパーティーの話かな……気にしないでいいと思うの。トレイルはトレイルよ。過去にとらわれず行きましょう」

「ローズは俺が過去から開放するよ」

「ありがとう」


 ローズから俺に優しい言葉をもらったけども、本当に苦しい思いをしたのはローズなので、クエストを頑張るとしよう。

 急激に自分のレベルアップしていくと自分でも強さを実感するのに時間がかかる。

 たぶんついていけてない自分がいるのだろう。

 町から出ると森に向かうとした。

 森は魔物の出現する頻度は高くなるとサリオスから聞いた。

 その話は本当はだろう。

 歩いているとさっそくだが、魔物の姿があった。


「トレイル、いるよ!」

「うん、目的の魔物、ホーリーだな」

「いきなりお出ましのようね」





■ホーリー

Eランク

レベル12

体力 35

魔力 5


スキル


魔法

スロウ(速度を落とす)




 体力10パーセントアップのスキルを発動される。

 ホーリーの姿は小さなお化けのよう。

 現れた時には、ホーリーは集団だった。

 五匹いる。


「五匹いる!」

「わかってる。私が先制攻撃します!」 





評価応援してくれて、ありがとうございます。

ランキングに入れるように頑張ります。




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