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『7-1』

『7-1』



「ああっ!」


 ローズが背中に剣で切られる。

 流血した時の声だった。

 このままでは確実に負けるところだが、俺には魔王竜ヒールがある。

 こんな奴らに負けていられないのだ。


「魔王竜ヒール!」

「ありがとうトレイル!」

「ヒールなら何度もできる!」


 魔王竜ヒールは魔力を消費しなかったため、何度も試用可能。

 


体力を55回復した。

経験値を55獲得しました。


体力を40回復した。

経験値を40獲得しました。


レベルが37にアップしました。

レベルが38にアップしました。


 さらに白い塔との戦いは続いて、魔王竜ヒールを連発していた。

 

「こいつら、俺達が攻撃をしてダメージを与えているのに、倒れないぜ……」

「あのガキが回復魔法の使いらしいな……しかしそのうち魔力切れが起こるさ」


 魔力切れを想定して俺と戦っているようだが、しばらく続けても結果に変化はなかった。


「おかしいぜ……魔力切れ起こすはずなのに……」

「あのガキは魔力が減らねえのか?」


 遂には俺の魔力量に疑問視していた。

 まさか魔力消費がないヒールとは思いもしていない。

 何度もダメージ受けても、その度に回復していく俺に、白い塔のメンバーは逆に体力切れを起こしていた。

 呼吸は乱れていき、ローズの爪を受けることになった。

 形勢は逆転して、ローズの爪と俺の剣で切っていく。


「ヤバイな……こいつら本当にEランクパーティーなのかよ……このままだと俺達が負けるぞ!」

「どうする白い塔の皆さん。まだ俺たちと戦いますか?」

「……もういい。やらねえよ……」


 リーダーの人が剣を引っ込めたら、仲間も全員が戦う姿勢を止めた。

 俺の魔王竜ヒールを嫌い、戦うのを止めさせたのだった。

 白い塔達は、俺から離れていった。

 

「やったわトレイル、逃げて行くわ!」

「俺たちの勝ちだな」

「竜の守りが勝ったのよ!」


 ローズが勝利宣言をしたのを聞くと、俺は嬉しくなった。

 竜の守りが白い塔に勝った。

 パーティーのランクは低いのにだ。

 嬉しくないわけない。

 ローズと抱き合い喜んだ。


「君たちは強いな。まさか白い塔に二人で勝つとはな!」

「凄いぞ!」

「名前はなんて言うのかい?」


 戦いを見ていた観客から、声がかかる。

 みんなびっくりしている風だった。


「パーティーは竜の守りといいます。メンバーは二人です!」

「竜の守りか。成長が楽しみだな!」


 観客から期待する声があったので、ローズは笑顔を返していた。


「みんなから褒められてますよ」

「うん、認められたようだな」





 体力を200回復した。

 経験値を200獲得しました。

 レベルが39にアップしました。

 レベルが40にアップしました。

 レベルが41にアップしました。

 レベルが42にアップしました。

 レベルが43にアップしました。

 レベルが44にアップしました。

 スキル、アイテムボックスを覚えました。

 



名前 トレイル

職種 回復術士

種族 人族

性別 男

年齢 18

レベル 44

体力 145

魔力 123

攻撃力 154

防御力 134

素早さ 102  



ゲオルギウスの加護


スキル

アイテムボックス


魔法

魔王竜ヒール





 白い塔との戦いの際に、ローズと自分の体力を魔王竜ヒールで複数回にわたり回復した。

 そのかいもあって経験値を大量にゲットした。

 魔物でなくても俺は経験値を得られることもわかる。

 ローズは経験値は得ているのかな?


「俺は経験値を大量にゲット。レベルが44までアップした」


 体力は高いほど、魔王竜ヒールの回復と大きくなり、経験値は多くゲットとなる。


「凄いわね! 私は経験値ゼロよ。倒したわけでもないし、魔物だもないから増えない。トレイルは魔物だろうが、関係なく体力を回復させたら経験値を得られるのだわ」

「そのようだな」

「白い塔達は、嫌そうにして遠ざかった。もう近くには来ないでしょう。来てもまたレベルアップするからいいか」

「大丈夫だと思う。ローズにも近づかないさ」





評価応援してくれて、ありがとうございます。

ランキングに入れるように頑張ります。




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