表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
34/50

妖怪紹介コーナー6

《姐さん》こと、【おさん狐】(妖狐)


①広島県広島市では、おさん狐が尻尾に火を灯したりライオンに化けたりして人を脅かすので、職人が捕まえて火あぶりにしようとしたところ、翌晩に大名行列に化けて見せると言って許しを乞うた。

翌晩に大名行列が現れたので職人は狐を褒めたところ、それは本物の大名行列で、職人は打ち首になったという。


☆大名行列とあるから、おそらく江戸時代のお話だと思うけど、何故ライオン?獅子じゃないの?獅子と書くと《獅子舞》を想像して『御めでたい』からなのでしょうか?


因みに、日本にライオンが来たのは明治35年、上野動物園が初。


ライオン云々は、おそらく後世の人の創作でしょうね。

本来は《鵺》とか強そうな妖怪だったのではないでしょうか?

もしくは《虎》とか?


《鵺》というのは、頭は猿、手足は虎、体は狸、尾は蛇、声は虎鶫(とらつぐみ)に似ているといういわゆるキマイラの妖怪です。


縮尺率がメチャクチャですね。

いかにも「怖そうなのツギハギしてみました!」って感じです。

昔の人の想像力、凄い!!



②この話には類話があり、職人ではなく、お三キツネ(※1)と伊像の与三郎タヌキが化かし合いをして、大名行列の殿様にお三キツネが斬られたという話もある。

また、タヌキの方が斬られたという話も伝わっています。


※1

お話によっては《お三キツネ》の表記もあります。



③同じ広島でも、中区江波地区の皿山公園付近に棲んでいたおさん狐は年齢80歳、500匹の眷属を操り、京参りをしたり、伏見に位をもらいに行ったりと風格のある狐で、決して人を殺めることはなく、地元では愛される存在だったという。

終戦の頃には、この子孫とされる狐が町の住人たちに食べ物をもらって生きていたという。

現在では江波東2丁目の丸子山不動院に小さな祠が祀られており、江波車庫前(※2)の電停近くの中央分離帯に、立ち上がった姿の狐像がある。


※2

広島電鉄江波車庫前。

通称【広電】バス感覚で乗ってました。

鉄道マニアさんには人気の鉄道です。


【キツネの寿命】はだいたいタヌキと一緒で、2~5年程なので80歳だと人間なら#傘寿__さんじゅ__#。

ずいぶんと長生きなキツネです。

まさに《姐さん》!!



④ 昔話【江波のおさん#狐__ぎつね__#】


むかし、広島の江波(えば)におさん(ギツネ)という、凄い狐がおりました。

 ある日、江波に住んでいた人が町へ買物に行った帰りに後ろから


 「もし、もし、ちょっと待っつかあさいや」


と言う声がして、子供を抱いた女の人に呼びとめられました。


 「どうしたんや、何か用かいのう」


と言って、その人が立ち止ると


 「うちゃぁちょっと、しーし(しょうべん)がしたいけん。ほんのちいとでええけぇ、この子を抱いとってくれてんない?」


と言われました。


 「ふーん、そがあなことなら、わけはなあけえ、抱いとってあぎょう。あんたぁまぁ、早うしんさい」


と言って、その人は女の人から子供を預かって抱いてあげました。

ところがいつまで経っても、女の人は戻って来ず、まさかと思って預かった子供をよく見るとそれは大きな石でした。


「しもぉた!さっきの女の人は、おさん狐じゃったんか!!」


おしまい

       



☆この作品に出てくる《姐さん》、おさん狐は③のおさん狐をモデルにしております。



(参考・引用文献 ウィキペディア、広島の昔話)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ