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その日の夜、私はとりあえずネットでこの辺りで、また祠が壊されたりしていないか調べてみたけど、手掛かりは無し……



豆狸(まめだ)達の方も、今回は知らないそう。

ただ気になる事があるので、調べてみると言っていた。



こういうのの情報はやっぱり、薫ちゃんの方が早いかもしれない。

今日はもう遅いし、明日相談してみよう。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


翌日教室で昨日、倉本先輩達に聞いた話を薫ちゃんに相談してみた。

すると薫ちゃんはさっそく、スマホで祠や塚が壊された事件がないか調べてくれた。



どうやらそういうの専門のサイトがあるらしい。



「幽霊なら対処出来るけど、もし神様とかだったら観 寛現寺(ウチ)じゃあちょっと難しいかもね……

で最近っていつ頃の事?」


「たぶん3月の上旬かな?」


「3月で上がってるのは、【車輪塚】って言うのがあるだけよ。いつの間にか直してあったみたいだけど…… 」



【車輪塚】っていうのは、【輪入道】と【片輪車】を封印している場所の事だから違う。

というか、アレ【祠】じゃなくて【塚】だったんだね。



「それじゃないと思う。」


「う~ん。じゃあ、壊されたのはその頃で見つかったのは最近とか?壊されたのに、まだ気付かれてない可能性はない?」


「それはあり得るかも。」



けっこう忘れられてる祠や塚も多いっていうし……



「坂野君は、何か知らないかな?」


「坂野君なら職員室よ。何か呼び出しされてたわ。」


「呼び出し?最近はずっと大人しくしてるのに…… 」


「松中の時は、(ワル)で有名だったからじゃない?と、帰って来たわよ。」



入り口を見ると、坂野君はかなり不機嫌そうな表情で私達の方に来た……



「どうしたのよ?呼び出しって何だった訳?」


「それがよ~。何か直ぐ近くで【スクモ塚】って昔の斎場の跡が荒らされたんだと!それが俺の所為じゃないかって疑われてさ!ひでぇだろ?」



ん?【スクモ塚】???



「「それよ(だわ)!」」


「へ?」



キーンコーン カーンコーン



坂野君に詳しい話を聞こうとしたら、予鈴が鳴ってしまい、仕方なく話は次の休憩時間に持ち越しになってしまった。



「この近くで【スクモ塚】という昔の斎場跡が荒らされ、中にあった銅鏡等が壊されるという事がありました。心当たりのある者は名乗り出るように。」



そういいながら、担任の佐藤先生が坂野君の方をチラチラ見ている。

アレって絶対、坂野君を疑ってるよね?

元不良だったからって酷くない?



Sホームルームの後、坂野君からその【スクモ塚】の件について、いろいろ教えてもらった。



「【スクモ塚】っていうのは、学校の敷地の端にある大昔の神様を(まつ)っていたって云われてる遺跡だそうだ。そんな所にそんなもんがあるのも知らないのに、なんで俺が疑わられなきゃいけないんだよ!?」


「そうよね~。酷いわよ。」


「中学の時、荒れてたから仕方ないけど、決めつける事ないじゃないか!」


「大人ってそういうとこあるから…… 」



そんな事を話してる間にまた休憩時間が終わってしまい、話し合いはまた次の休憩時間に持ち越されてしまった。



そして、次の休憩時間……

私達は肝心な事を知らない事に気づいた。



「ところで【スクモ塚】の《スクモ》って何?」


「なんだろ?」


「私も知らないわよ?」



《スクモ》ってなんか変わった名前よね?



私達がそんな話をしていたら、隣りの席に居た西森さんがあっさり答えを教えてくれた。



「【スクモ塚】のスクモって(すくも)の事じゃない?」


「「「だからその《スクモ》って何なの(なんだ)?」」」



私達の勢いにちょっと引き気味になりながら、西森さんが《スクモ》について説明してくれた。



「《スクモ》って言うのはこういう字を書くのよ。」



西森さんがスマホで見せてくれた漢字は、《米》に《家》と書いて《糘》。



「コレで《(すくも)》って読むのよ。わかりやすく言うと《籾殻(もみがら)》の事。皆んな農家の人じゃないから知らなかったみたいね。」



西森さんのおかげで、謎が一つ解けたわ!



「なるほど、そういう意味だったんだ。」


「知らなかったな…… 」


「勉強になるわぁ。西森さんありがとう!霊現象で困った事があったら、寛現寺(ウチ)に来てね!マケとくから!」


「え、遠慮しときま~す…… 」



西森さんは薫ちゃんの勢いに再びドン引きして、自分の席に戻って行った。



その後、直ぐに予鈴が鳴ったので、話合いはまた中断する事になった。






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