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毒親と言われた女  作者: 桃田 斉放
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プロローグ

1990年5月4日


明日は、お腹の子の出産予定日。今日からこの子の育児日記を書くことにしよう。

早くこの子に会いたいな。お腹をぽこぽこと蹴るのが愛おしい。いつ産まれるのかな?明日かな?とにかく楽しみ。産まれてきたら、めいいっぱい愛してどんな事があってもこの子を私が守ってみせる。


この子が物置の中の暗闇を知らなくてもいいように。腐ったご飯の味を知らなくてもいいように。

私のような幼少期には絶対にさせないわ。

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