第1話 転生
あーだれか弓矢の上手い人いないかなぁ
「いらっしゃいませお客様ようこそ人生を変えるサポートをするターニングポイントへ」
俺、外岡士郎は自分の人生を変えたいがためにこのターニングポイントへ来ている。
なぜここに来てるかって?
ここはどんな場所、どんな世界でも行くことができる不思議な場所。例えるならハローワークみたいなものである。
俺は14歳になったのにも関わらずアニメや漫画のような英雄になりたいと思っている。
「さっそくですがあなたはどのような世界にいきたいのですか?」
「アニメや漫画のような英雄になれる世界にいきたい」
士郎は目をギラギラさせながら言った。
「お客様珍しいタイプの人ですね。普通は現実逃避に来る人が多いのですが‥‥まぁどこの世界に行っても楽しめるのは自分次第ですからね。お客様のような人は必ずいいようになりますよ」
店員はニコッと笑った。
「ありがとうございます」
「じゃあ自己PRをこの紙に書いていただけますか?」
「はいわかりました」
士郎は10分ほどかけて自己PRをかき終えた。
「はいありがとうございます。ではさっそくあなたの適正にあった世界を調べてみます。」
店員はパソコンで士郎の自己PRの用語を拾いっていく
「お待たせしました。あなたに適正な世界は乱星でございます。」
「乱星?どんなところなの?」
「はい乱星とは日本の戦国時代みたいなところであります。」
「戦国時代みたいなところなら戦国時代にいけばいいんじゃないの?」
「いや歴史を変えることは法律で禁止されてるため未来には行けても過去には行けないのでございます。」
なるほど。
「とりあえずあなたは弓道が特技だということで、その特技を活かせる場所となっており弓矢の使い手が欲しいと困ってる女の子がおりますので、ぜひその子の力になってもらう、ということになります。」
「OK」
「女の子を助けるのねナイスナイス」
弱い女の子を助けてやるまさに漫画のヒーローみたいじゃん
士郎は興奮してきた。
「でひとつ大事なことがあります。」
「大事なこと?」
「一度他の世界に行ったものは二度と帰ってくることができません。」
「それはここに来る前から覚悟はできてるよ。ただ」
「ただ?」
「俺には俺のことを可愛がってくれたお姉さんがいる。その人は俺が消えたらどう思うか。」
「それはご安心ください。」
「あなたの存在はこの世界にはもともと無かったことになりますからそのお姉さんもあなたの存在を最初から無かったことになりますから。」
そうかぁ‥
凛ねぇちゃんの記憶から俺は消えてしまうのかぁ‥。でも一生心配させるより全然いいか。
「待って」
いきなり後ろから声がした。
「士郎今の話聞いてたよ」
「凛ねぇちゃん」
士郎はびっくりし少し間が空いてから。
「悪いけど凛ねぇちゃん止めないでくれ俺の決意は固まったんだ」
「士郎のやりたいことを止めやしないよただ、、、」
「ただ?」
「店員さん私も士郎と同じ世界につれていってください」
「凛ねぇちゃん何で何をいってるの?凛ねぇちゃん」
「士郎あなたのいない世界に私は未練などないから」
凛はまっすぐな目で士郎を見て言った。
「凛ねぇちゃんほんとにほんとにいいの?」
「早くいこうよ士郎」
「うん」
「ではその世界でわからないことがたくさんあると思うのでわが社のガイドキャラクターに案内させたいと思います。」
店員はそういってガイドキャラクターを呼びにいった。
「こちらがガイドキャラクターです。」
そこには頭はヨーグルトの容器みたいで体はてるてる坊主みたいな小さい者が立っていた。
おーほんとに漫画の世界みたい
「えっとこのたびあなた達のガイドを務めさせていただくカワシマンでございますどうかよろしくお願いします。」
おー名前も漫画みたいだ。
「わぁー可愛い」
「おほめいただきありがとうございます」
「以上を持ちまして説明を終わりになります。何か質問の方ございますでしょうか?」
「すみません士郎は喘息なので薬が必要になるのですけど」
「それならこの使かっても減ることのない喘息の薬を差上げます」
「ありがとうございます。」
「他に質問はありませんか?」
「特にありません」
「では以上を持ちましてワープさせていただいます。」
店員がスイッチを入れ士郎達の周りが光始めた店員はにこやかに‥
「では行ってらっしゃい。」
こうして士郎達の物語が始まっていくのである。
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