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School Life -完全版-  作者: orange/香月
大学ノート1冊目
3/46

3日目 Go home

「Go home~♪」

「ロビィ先輩、Flowerが咲いてますよ~♪」

「Oh、Beautifulだねーん♪」

ロビィと香は2人だけの世界に飛んでいる。

「秀先輩、あのぅ・・・」

「どうしたの?奏ちゃん」

こちらの2人も何となく甘いムードが漂っている。

「えっと・・・うーんと・・・」

「Hey!モジモジGirl!!」

ロビィの邪魔が入った。

「・・・何か御用ですか、炉火井先輩。」

奏海からは異様なオーラが漂っている。

「Oh!Fearful(怖い)だよ!!2人でGo homeだ~Lovely Girl!」

「OKです!ロビィ先輩!!」

二人は腕を組んで走り去ってしまった。


「行っちゃいましたね・・・」

「うん・・・・さ、俺たちもGo homeしようか!」

「あの・・・そのGo homeっていうの・・・すごく良いと思うんですけど・・・でも、あの、その・・・」

ロビィの言う通り、奏海はモジモジしていた。いろんな意味で。

「“Go home”がどうかした?あ!ロビィ達が戻ってきた!」

秀はロビィと香に向かって手を振っている。

(帰ってくんじゃねー!!!)

奏海は笑顔でそう叫びそうになったが、友人と秀の前なので何とか頑張って言わなかった。

「あの・・・秀先輩、2人また背を向けて行っちゃいましたけど・・・」

「うーーん??ロビィの奴、よっぽどうれしいんだな。Lovely GirlとのGo homeが・・・」

夕日に向かってスキップするロビィの姿を見つめる秀は、どことなく切なそうだ。

「あの・・・彼女、香っていうんですけど・・・」

いい加減“なんとかGirl”という呼び方をやめてほしい奏海は、せめて秀だけはと理解を求めた。

「あ!ロビィがこけたっ!」

・・・しかし秀は聞いちゃいなかった。

「秀先輩・・・すごい視力ですね・・・」

「うん!俺、視力は両目7.0あるからね!」(←!?)

マ○イ族!?

「え・・・・」

「マ○イの戦士を飲んでるからな♪」

何度かCMを目にしたことがあるあの飲み物である。

「お、おいしいんですか・・・?」

しかし最近、すっかり目にしなくなった商品である。

「あっ、ちょうど売ってるみたいだよ」

“マ○イの戦士ロビーの店”・・・もしや。

「Oh~君たちはロビィNo!」

そこには想像していた通り、ロビーがいた。

「何・・・してるんですか?」

「Oh~アルバイトSa!」

アルバイトにしては店がロビーの店になっている。

「師匠~~~~!!!」

遠くからロビィの声が聞こえる。

「Hey!Newマ○イの戦士を買ってくれるのかI!?」

ロビーは秀に向かって新商品を見せた。

「おぉっ!!すげー!!1ダースくれ!!」

「か、買っちゃうんですかー!?」

ちょうどその時、ロビィが息を切らしてこちらへやって来た。もちろん香も一緒である。

「Meもっ・・・・・・Buyっ・・・・はぁ・・・・・はぁっ・・・・マ○イdrink・・・」

「ロビィ先輩ステキですー♪」

「よーし、久々に売れたからおまけしちゃうZo!」

ロビーは気前よく、2ダースおまけしてくれた。しかも買っていない奏海と香にまで・・・

(ど、どうしよう!?こんなの飲めないよぉ~!?)

「し、ししし、秀先輩いかがですか!?」

「マジで!?くれんの!?ラッキー!!」

秀はマ○イの戦士5ダースを抱えて嬉しそうだ。

「Oh-、Shu!5darsもマ○イdrinkイイネ!」

ロビィが羨望のまなざしで秀を見つめている。

「ロビィ先輩は私のをどうぞ♪」

「Oh---!!!Lovely Girl!!YouはホントにLovelyだよー!!!」

「いやん、もうロビィ先輩ったら♪」

「Hey!ロビィ、その子はロビィのカ・ノ・ジョかI!?」

「やーだぁ、彼女だなんて、お師匠ロビーさんいやーん///」

香はロビーの発言に舞い上がっている。

「Ohー、Bokuの天使chanは元気かNa・・・」

ロビーが珍しく落ち込みだした。

奏海はロビーが静かになったのをいいことに逃げようとしたが、秀が奏海を逃がすまいと腕をつかんだ。

「奏ちゃん・・・・・」

秀は真剣な表情で奏海を見つめている。

(えっ、な、何!?秀先輩・・・!?)

「ロビーさんの話を聞こうよ!!ロビーさんはマ○イの戦士なんだよ!?きっともっと視力がUPして強くなれる方法を教えてくれるハズだ!」

ちょっと期待した奏海はため息をついたが、あまりにも秀が真剣なのでその場に留まることにした。

そうこうしている間にロビーの話が始まった。

「Bokuと天使chanが出会ったのはSo・・・うららかな春の日差しがBokuと天使chanを照らした・・・・」


30分後。秀はまだ目をキラキラさせてロビーの話に聞き入っている。

「Oh・・・師匠のTalkはVery very longだよ・・・」

ロビィの話によるとロビーは3日間ぶっ続けで“天使chan”とやらの話をしたことがあるらしい。

「But!MeならStopできるよ!!」

奏海はこの時初めてロビィが輝いて見えた。

「お願いします、ロビィ先輩!」

「ロビィ先輩!」

「ロビィ様っ!!!!」

・・・・・ん?“様”??

そこには見知らぬ少女が立っていた。

「Oh!??!?Youは!!!!!!!・・・・・Who??」

「Hiどいわ、ロビィ様!!!」

この少女もロビィ、ロビーと同類のようだ。

(どうしてこう次から次へと出てくるのー!!!)


「それから天使chanはBokuに花束をくれTa!!So、あれはKIKUとユリだったんDA!!!」

ロビーはまだ一人でなんだかよくらからない話をしている。

しかし皆、謎の少女の登場にロビーの存在を忘れてしまった。

「Waたしは近江 フジ子(おうみ ふじこ)っていうの。ロビィ様FANくらぶ会長よ♪」

なるほど。どうりでロビィ調のはずだ。

「FANくらぶ!?ロビィ先輩の!?入りたいー!!!!」

香はフジ子の両手をつかんでブンブン上下に振った。

「OKよ。じゃぁアナタ副会長ね。会員No.2だから」

香は喜んで入会した。

「・・・つまり今のところ2人しかファンがいないってコトですよね・・・?」

奏海は秀に耳打ちした。

「・・・くっ!FANくらぶ!?うらやましいぜ・・・!」

秀はかなり悔しそうだ。

「じゃ、じゃぁ私が会長になりますっ!!!」

奏海はどさくさに紛れて大胆な発言をした。

「え、マジ!?じゃあお礼にマ○イの戦士プレゼント・・・」

「いりませんよっ!!!」

奏海が力一杯拒否したので秀は寂しくなってしまった。

「Oh、天使chan!Bokuはお金を稼いで帰るからNe!!!!」

みんなが自分の話を聞いていないことに気づいたロビーは話を終わらせた。

「もう買わないなら帰ってくれYo!!」

ロビーは怒り出した。

「Aら、あなたは??ロビィ様と同じ名を名乗るなんて・・・!」

フジ子は店の看板を指差して言う。

「Oh~~!ロビィ(・・・)じゃないYO!ロビー(・・・)だYO!!!」

「Moん問無用!!」

フジ子はロビーを殴りだした。

「Oh~~~~No~~~~!!!!」

マ○イの戦士ロビーの店はぶっ飛んだ。ついでにロビーもぶっ飛んだ。

「おっ!一番星だ!!」

秀はロビーが消えた西の空を指差した。

「No~~~!あれはStarじゃないよShu!!」

「きれい♪」

「ひどい、Cute Girlまで!!!」

お星さまになったロビーを見て悲しむロビィだった・・・


「Aらやだっ!!!私ったら恥ずかしいわ!!!キャァッ」

フジ子は手で顔を隠しながら走り去ってしまった。

「あれ?ロビィ先輩何ですか?これ」

香が拾い上げた紙切れは何かの割引券で、どうやらロビーが落としたものらしい。

「This!!Aquarium(水族館)の割引ticketじゃないか!Moreover(しかも)大人4人まで500YenでEnterできるよ!」

「マジ!?今度4人で行こうぜ!!」

秀はこのメンバーが気に入っているようだ。しかし奏海は・・・

(4人!?ロビィも!?)

奏海はロビィさえいなければ最高なのにと思っていた。

「NiceだよShu!!!まさにDouble dateだね!?」

「ダブルデート!?行くっ、行きますっ!行きましょう秀先輩!」

奏海は“デート”という響きにすっかり騙されてしまった。

「うん、決まり!」

こうして4人は次の日曜日に出かけるのであった・・・

この話に出てくるマ○イの戦士という飲み物ですが、昔大○製薬さんから出ていたマ○イの戦士という飲み物とは全く関係ございません(笑)

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