3日目 Go home
「Go home~♪」
「ロビィ先輩、Flowerが咲いてますよ~♪」
「Oh、Beautifulだねーん♪」
ロビィと香は2人だけの世界に飛んでいる。
「秀先輩、あのぅ・・・」
「どうしたの?奏ちゃん」
こちらの2人も何となく甘いムードが漂っている。
「えっと・・・うーんと・・・」
「Hey!モジモジGirl!!」
ロビィの邪魔が入った。
「・・・何か御用ですか、炉火井先輩。」
奏海からは異様なオーラが漂っている。
「Oh!Fearfulだよ!!2人でGo homeだ~Lovely Girl!」
「OKです!ロビィ先輩!!」
二人は腕を組んで走り去ってしまった。
「行っちゃいましたね・・・」
「うん・・・・さ、俺たちもGo homeしようか!」
「あの・・・そのGo homeっていうの・・・すごく良いと思うんですけど・・・でも、あの、その・・・」
ロビィの言う通り、奏海はモジモジしていた。いろんな意味で。
「“Go home”がどうかした?あ!ロビィ達が戻ってきた!」
秀はロビィと香に向かって手を振っている。
(帰ってくんじゃねー!!!)
奏海は笑顔でそう叫びそうになったが、友人と秀の前なので何とか頑張って言わなかった。
「あの・・・秀先輩、2人また背を向けて行っちゃいましたけど・・・」
「うーーん??ロビィの奴、よっぽどうれしいんだな。Lovely GirlとのGo homeが・・・」
夕日に向かってスキップするロビィの姿を見つめる秀は、どことなく切なそうだ。
「あの・・・彼女、香っていうんですけど・・・」
いい加減“なんとかGirl”という呼び方をやめてほしい奏海は、せめて秀だけはと理解を求めた。
「あ!ロビィがこけたっ!」
・・・しかし秀は聞いちゃいなかった。
「秀先輩・・・すごい視力ですね・・・」
「うん!俺、視力は両目7.0あるからね!」(←!?)
マ○イ族!?
「え・・・・」
「マ○イの戦士を飲んでるからな♪」
何度かCMを目にしたことがあるあの飲み物である。
「お、おいしいんですか・・・?」
しかし最近、すっかり目にしなくなった商品である。
「あっ、ちょうど売ってるみたいだよ」
“マ○イの戦士ロビーの店”・・・もしや。
「Oh~君たちはロビィNo!」
そこには想像していた通り、ロビーがいた。
「何・・・してるんですか?」
「Oh~アルバイトSa!」
アルバイトにしては店がロビーの店になっている。
「師匠~~~~!!!」
遠くからロビィの声が聞こえる。
「Hey!Newマ○イの戦士を買ってくれるのかI!?」
ロビーは秀に向かって新商品を見せた。
「おぉっ!!すげー!!1ダースくれ!!」
「か、買っちゃうんですかー!?」
ちょうどその時、ロビィが息を切らしてこちらへやって来た。もちろん香も一緒である。
「Meもっ・・・・・・Buyっ・・・・はぁ・・・・・はぁっ・・・・マ○イdrink・・・」
「ロビィ先輩ステキですー♪」
「よーし、久々に売れたからおまけしちゃうZo!」
ロビーは気前よく、2ダースおまけしてくれた。しかも買っていない奏海と香にまで・・・
(ど、どうしよう!?こんなの飲めないよぉ~!?)
「し、ししし、秀先輩いかがですか!?」
「マジで!?くれんの!?ラッキー!!」
秀はマ○イの戦士5ダースを抱えて嬉しそうだ。
「Oh-、Shu!5darsもマ○イdrinkイイネ!」
ロビィが羨望のまなざしで秀を見つめている。
「ロビィ先輩は私のをどうぞ♪」
「Oh---!!!Lovely Girl!!YouはホントにLovelyだよー!!!」
「いやん、もうロビィ先輩ったら♪」
「Hey!ロビィ、その子はロビィのカ・ノ・ジョかI!?」
「やーだぁ、彼女だなんて、お師匠ロビーさんいやーん///」
香はロビーの発言に舞い上がっている。
「Ohー、Bokuの天使chanは元気かNa・・・」
ロビーが珍しく落ち込みだした。
奏海はロビーが静かになったのをいいことに逃げようとしたが、秀が奏海を逃がすまいと腕をつかんだ。
「奏ちゃん・・・・・」
秀は真剣な表情で奏海を見つめている。
(えっ、な、何!?秀先輩・・・!?)
「ロビーさんの話を聞こうよ!!ロビーさんはマ○イの戦士なんだよ!?きっともっと視力がUPして強くなれる方法を教えてくれるハズだ!」
ちょっと期待した奏海はため息をついたが、あまりにも秀が真剣なのでその場に留まることにした。
そうこうしている間にロビーの話が始まった。
「Bokuと天使chanが出会ったのはSo・・・うららかな春の日差しがBokuと天使chanを照らした・・・・」
30分後。秀はまだ目をキラキラさせてロビーの話に聞き入っている。
「Oh・・・師匠のTalkはVery very longだよ・・・」
ロビィの話によるとロビーは3日間ぶっ続けで“天使chan”とやらの話をしたことがあるらしい。
「But!MeならStopできるよ!!」
奏海はこの時初めてロビィが輝いて見えた。
「お願いします、ロビィ先輩!」
「ロビィ先輩!」
「ロビィ様っ!!!!」
・・・・・ん?“様”??
そこには見知らぬ少女が立っていた。
「Oh!??!?Youは!!!!!!!・・・・・Who??」
「Hiどいわ、ロビィ様!!!」
この少女もロビィ、ロビーと同類のようだ。
(どうしてこう次から次へと出てくるのー!!!)
「それから天使chanはBokuに花束をくれTa!!So、あれはKIKUとユリだったんDA!!!」
ロビーはまだ一人でなんだかよくらからない話をしている。
しかし皆、謎の少女の登場にロビーの存在を忘れてしまった。
「Waたしは近江 フジ子っていうの。ロビィ様FANくらぶ会長よ♪」
なるほど。どうりでロビィ調のはずだ。
「FANくらぶ!?ロビィ先輩の!?入りたいー!!!!」
香はフジ子の両手をつかんでブンブン上下に振った。
「OKよ。じゃぁアナタ副会長ね。会員No.2だから」
香は喜んで入会した。
「・・・つまり今のところ2人しかファンがいないってコトですよね・・・?」
奏海は秀に耳打ちした。
「・・・くっ!FANくらぶ!?うらやましいぜ・・・!」
秀はかなり悔しそうだ。
「じゃ、じゃぁ私が会長になりますっ!!!」
奏海はどさくさに紛れて大胆な発言をした。
「え、マジ!?じゃあお礼にマ○イの戦士プレゼント・・・」
「いりませんよっ!!!」
奏海が力一杯拒否したので秀は寂しくなってしまった。
「Oh、天使chan!Bokuはお金を稼いで帰るからNe!!!!」
みんなが自分の話を聞いていないことに気づいたロビーは話を終わらせた。
「もう買わないなら帰ってくれYo!!」
ロビーは怒り出した。
「Aら、あなたは??ロビィ様と同じ名を名乗るなんて・・・!」
フジ子は店の看板を指差して言う。
「Oh~~!ロビィじゃないYO!ロビーだYO!!!」
「Moん問無用!!」
フジ子はロビーを殴りだした。
「Oh~~~~No~~~~!!!!」
マ○イの戦士ロビーの店はぶっ飛んだ。ついでにロビーもぶっ飛んだ。
「おっ!一番星だ!!」
秀はロビーが消えた西の空を指差した。
「No~~~!あれはStarじゃないよShu!!」
「きれい♪」
「ひどい、Cute Girlまで!!!」
お星さまになったロビーを見て悲しむロビィだった・・・
「Aらやだっ!!!私ったら恥ずかしいわ!!!キャァッ」
フジ子は手で顔を隠しながら走り去ってしまった。
「あれ?ロビィ先輩何ですか?これ」
香が拾い上げた紙切れは何かの割引券で、どうやらロビーが落としたものらしい。
「This!!Aquariumの割引ticketじゃないか!Moreover大人4人まで500YenでEnterできるよ!」
「マジ!?今度4人で行こうぜ!!」
秀はこのメンバーが気に入っているようだ。しかし奏海は・・・
(4人!?ロビィも!?)
奏海はロビィさえいなければ最高なのにと思っていた。
「NiceだよShu!!!まさにDouble dateだね!?」
「ダブルデート!?行くっ、行きますっ!行きましょう秀先輩!」
奏海は“デート”という響きにすっかり騙されてしまった。
「うん、決まり!」
こうして4人は次の日曜日に出かけるのであった・・・
この話に出てくるマ○イの戦士という飲み物ですが、昔大○製薬さんから出ていたマ○イの戦士という飲み物とは全く関係ございません(笑)