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短編「桜とアギ」

作者: TE$TU

連載物をしているのに何を書いてるんだと思われるかもしれませんが、何でか降って湧いてきた。

そんな感じの短編です。

こんなのを短編として出していいのか悩みましたが、広く皆様の意見を聞いて見たいと言う好奇心に負けました。

どうか、最後まで飽きずに読んでいただけたらな、とも思います。

それではどうぞ。

私の恋人は、世界で一番の殺し屋さんです。


「ねぇ?アギ君?」

「あぎ?」

「ふふ……。呼んだだけ?」

「さ、桜」

「何?」

「ぎゅ、したい」

「うん、おいで、アギ君」

「……桜、好き」

「うん。私も大好きだよ、アギ君……」


「ねぇ?アギ君?」

「あぎ?」

「デート、しよっか?」

「デー、ト?」

「そう。デート。二人で楽しくお出掛けするの。どう?」

「桜、居るなら、何処でも、楽しい」

「ありがと!アギ君、大好き!」

「桜、擽ったい……」


「今日は楽しいデートです!」

「わー」

「だけど、お天気は生憎の雨です!」

「……中止?」

「いいえ、映画を見に行きます!」

「えいが?」

「見るのはこれだぁ!」

「……マスクマン、VS、ウルト・ライダー?」


「楽しかったね!アギ君!」

「うん、かっこ、良かった」

「良かった、良かっ、きゃ!?」

「桜!?」

「おいおい、人にぶつかっといて謝りもしないのかよ?」

「お前……!」

「あ?なんだガキ?姉ちゃんに……」

「死ね」

「はぁ?かひゅ!?」


「桜、怪我ない?」

「大丈夫だよ。尻餅着いちゃっただけだし」

「でも、痣になってたら……」

「大丈夫だって!それにアギ君がちゃんと倍返ししてくれたも〜ん!」

「桜、苦しい……」

「えへへ〜、私はアギ君と一緒で幸せで胸がいっぱいで、毎日、苦しいよ〜?」

「っ!?」

「わ〜!冗談だから!苦しくないから!幸せだから!窓から飛び降りようとしないでぇぇぇぇ!?」


「あ、アギ君?その手作り感が滲み出るお面、どうしたの?」

「!出たな、怪人……、JKS……!」

「え?JKS?」

(J)(K)生、(S)

「あぁ、なるほど……」

「いくぞ……!ウルト……」

「え?ちょっと、待っ!」

「キック……!」


「はみはみ、一週間禁止!」

「壁、直したのに……。ぐすん……」


「アギ君、お仕事?」

「……起きて、たの?」

「気付いてたよ。アギ君が夜中に窓から出て行くの。朝起きると、アギ君の髪の毛から血の臭いがするのも」

「どう、して……?」

「好きな人の事だもん。気付かない訳ないでしょ?アギ君は私のボディガードで、ご主人様で、専属殺し屋で、恋人なんだから……」

「……大丈夫」

「無事に、帰ってくる。って事?」

「うん」

「……分かった。いってらっしゃい」

「あり、がとう」


「アギ君の、バーカ……」


「桜、ただいま」

「おかえり、アギ君!」

「桜、いい匂い……」

「アギ君もいい匂いだよぉ〜。すぅ……はぁ……」

「あ、これ、お土産」

「何々?わぁ、綺麗なトンボ玉……。これを私に?」

「桜に、似合うと、思って……!」

「どう?似合う?」

「うん、凄く、綺麗だ」

「ありがとう、アギ君……!」


「桜、おっぱい……」

「まだ禁止令は解けてません!」


「さ、くら」

「何?」

「血」

「飲みたくなっちゃったの?」

「うん」

「それじゃあ、待ってて。ワイシャツ脱ぐから」

「いい……!服、そのまま……!」

「ダメ。服着たままだと血で汚れちゃうよ?血ってお洗濯するの大変なんだから?」

「あぎ……。で、も……」

「もう遅いよ?ほら、下着とスカートだけになっちゃった!」

「あ……。あ……」

(やっぱり可愛いなぁ……。見た目は十歳くらいの男の子なのに、私は報酬で餌で恋人なのに、色々な意味で食べたくなっちゃうよ!)

「あ、あ、ガブっ!」

「あっ!(来た!)」

「じゅる!ちゅ!こりゅ!」

(おっぱい好きだなぁ……。はぁ……気持ちいいぃ……幸せぇ……)

「ぶはっ。はぁ、はぁ、ガブ!じゅ、じゅる!ちゅうぅぅぅぅぅぅ!」

(首ぃ!吸われてりゅ!私、食べられちゃってりゅうぅぅぅ!も、もう少しで、イ、イ、!)

「もう、良い。お腹、一杯。げふっ」

「え?」

たまに焦らされます。



自分的には甘々に書いたのですが、多少のイチャコラが足りませんかね?

そこら辺が年齢=恋人居ない歴の自分には難しい話なので稚拙極まりなかったと思いますが、皆様からの貴重なご意見、ご感想を頂けたら幸いです。

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