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歪に素敵な短編集  作者: 啓鈴
歪な愚形の果実共
19/46

最終話 『終わりなど無いという事』















 私はこう思うのだ。


 どんな物語にも必ず“終わりは無い”と――




 例えば勇者が魔王を倒すというお決まりの話があるとしよう。


 勿論、物語自体は魔王が負けて世界は平和になって終わるだろう。


 しかしそれを“終わり”だとは少なくとも私は思わない。


 もしかすると勇者がその後に不治の病に倒れてまた“別の物語”がスタートするかもしれない。


 そうだ――私はこう思うのだ。



















『何かが終わるというのは何か“別の物語”がスタートすること』


















 だから私はこう考えるのだ。


















『物語は終わらないのではないのだろうか???』
















 まあ、主人公はその後に何の変哲も無い日常を過ごすかもしれない。


 しかしその日常も一つの物語ではないのだろうか???


 ただ面白くないだけの物語であって、それは物語であることに変わりは無い。


 だから本当に“あとがき”などは存在しないのだ。


 人生であろうが、小説であろうが、絶対に終わりは無いのだ。


 死んでも物語は続く――それはこの小説でも同じ。


 だからこれは終わりではない。何かの始まりなのだ。


 始まってしまった物は終わらせることは出来ない。私はこう考える。


 だから私は確信したように、全てを知っているように、何もかも解かりきっているようにこう考える。















 また、どこかで会いましょう。





















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