生き方を忘れてきた私たちは
海上自衛隊の船乗りとして働く玲央(れお)は、久々に自宅マンションに帰った際、いつの間にか隣の部屋に人が入っていることに気づく。偶然が重なり、その隣人・真鈴(まりん)と仲を深めた矢先、彼女が「星芒市(せいぼうし)」出身で、命からがら逃げだしてきた実験体であることが判明する。そこは「人類の明るい未来を切り拓く」ため、女性だけで暮らし、女性だけで子孫を残す、閉鎖的な実験都市。失敗作の烙印をも押されている真鈴と関係を持ったことで、玲央は星芒市の闇、政治的な力、果ては超能力のいざこざにまで巻き込まれてゆく。
これは「星芒市」という暗部にかかわり、生き方を失ってしまった人たちが、過去に立ち向かう物語。
これは「星芒市」という暗部にかかわり、生き方を失ってしまった人たちが、過去に立ち向かう物語。
第一章 降りしきる悪意の中で
一、いつの間にかいた隣人
2025/09/12 21:10
二、思わぬ再会
2025/09/13 21:10
三、働き口
2025/09/14 21:10
四、彼女の秘密
2025/09/15 21:10