1 この世界は…
皆は人類が絶滅するなんて思ってもいないだろう。でもそんなこと思わなくても、もう、
”絶滅”しているのだから。
今から話す物語は私達が想像もしてなかった事、人類が絶滅してから約1万9000年後の話。
そして時空をも超えて事件を解決していく想像もできない様なそんな話…。
2020年春頃2人の男の子が渋谷のスクランブル交差点の夜道を歩いていた。
「あーあ、映画楽しかった。」
「次どこ行こう。」
「また映画見に行く?」
そんな話をしていると、後ろから妙な気配を感じた。
「ん?」
後ろを振り向いたが誰もいない。
「どうした?」
もう一人の男の子が不思議そうな顔をしながら顔をのぞかせた。
「いや、気のせいか。」
男の子はボソッと呟き後ろにいた子に
「何でもない。」
といい歩き始めた。
歩き始めた時、人けのない路地の方に2人は引っ張られた。
布か何かで鼻と口を押えられた。
(やば、意識がとうぬいて…。)
そのまま気を失った。
「はぁ、だる。」
この青色の髪色と鼻から上の狐か猫かわからないお面と口も隠れるダボダボのハイネックの上着とフードが特徴の子の少女は秘密探偵の「探偵」をしているルナ。
秘密探偵は「探偵」「暗殺」「情報屋」「魔法使い」「医療」「学者」「化学」「スパイ」
の8つに分けられ、全員が協力して依頼されたことを解決するそれが秘密探偵。
日本では禁止されているらしい。
政府は秘密探偵を危険な犯罪組織として見ているが存在自体はSNSなどで知ったため詳しくは知らないらしい。
そのせいで派手な動きをしたら存在がすぐバレてしまう。
だから慎重に動かなければいけない。
そして秘密探偵は上層部だけが知っている「秘密」も多い。ルナもその「秘密」を知らないまま探偵をしている。
ルナは秘密探偵の中でも優秀な探偵で滅多に顔を見せない不思議な探偵として有名だ。
「今日の依頼は人探しか。」
「スクランブル交差点で行方不明か…。」
ルナはフードを取りながら依頼資料を見ていた。
「うーん…。」
「あまり行きたくないけど…。」
「行くか。」
ルナはフードを深く被った
だるそうな顔をしながらもルナは行方不明になった場所、スクランブル交差点に行くことにした。
コツ
「ん?」
ルナは音がした方向に振り返ったが誰もいない。
「……?」
(気のせいか?)
そう思いながらもルナは本部を後にした。
「……。」
ルナの後ろに怪しい影があるとも知らずスクランブル交差点へと向かった。