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とりとめのない小話シリーズ

興味惹かれたものへの苦悩

作者: K.タロー

テレビでのおすすめ商品紹介、どのようなものがおすすめされたかは重要ではない。しかし自分自身はそれに惹かれネットやその他もろもろのもので調べ購入を検討している。

買いたい、しかし安いものではない、買えば当然お金は消えてゆく。現在自由に使えるお金に余裕はない、お小遣い制とはとても生きずらいものである。


とても悩ましい、今欲しいと思っている“それ”よりも後にもっと欲しいものが出るかもしれない。そう思うと購入に踏み切れない。でもあきらめることも難しい、ならちょっと実物を見てみようと現地に赴き、商品を見てみる。


これが良くない、ここまで赴いてしまったならどうして購入を断念できようか、無理だ断念などできるわけがない。


購入した。そう購入してしまった、ここからまた好きなものを買えるお金を蓄えるまで欲しいものが出てこないように震えて祈る。


このような出来事を経て思う事がある。


そもそもとして私は悩んだ時点で購入するという運命に定められてしまったのではないかと思う。運命という言葉は個人的に気に入らないがこれ以外の表現を思いつかなかったのでとりあえず運命とする。


運命の表現は置いておくとして、買うことにどこかで決定していたなら悩んでいた時間は何だったのか。

これに関しては他のあらゆることに言える、悩むとは何なのか?結局決断が変わらないならなぜ悩むという行動で無駄な時間を取ってしまったのか。


私という人間はもとから悩むことが多かった。くだらないと他人が思う事を悩み結局決断を変えることはない。不思議と買うか買わざるかという悩みの場合では買うのをやめたことはないのだ。

であるならば悩んだ時点で買うと決めればいいのに、しかし同じ局面に立てば私はまた買うか買わざるかの二択で悩むことだろう。


結論などない、結局のところ無駄に終わる事であっても人、特に私は悩むのだ。

でも無意味に思うくらいならなぜ悩んだかを悩んでみるのも一興かもしれない。そうやってまた悩みを増やしながら買ったものと一緒に家に帰宅した。カミさんはまたこんなものを買ったのと怒るだろう。それもまた人生だ。



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