No5.二度目の世界
「雨月朝よ。早く起きなさい」
12月1日2度目の朝か。無事に生き返ったのか。今日はどうやって過ごそうかと考えながら起き上がった。
『ステータスが更新されました。秋風雨月レベル999、称号転生者。更新する場合はステータス画面よりお願いします』
ステータス
秋風雨月 レベル999 称号転生者
能力 嘘、死者
固有能力 創造神
能力と称号が増えたな。しかし、転生者という称号は自ら殺してくださいと言っているようなものだし、前の捻くれ者に戻しておくか。よし今日も母さんの飯を食べれるぞ!
「母さんおはよう」
「今日は一回で起きてくるなんて偉いわね」
ステータス
秋風冬花 レベル50 称号??
能力 料理
前回見えなかった能力が見えるようになっていた。称号は相わからず見えないが、少しだけ成長したように思えて嬉しかった。
午前7時00分自室、特殊部隊と遭遇するところまでは一緒でいいとして、レベルの設定を固有能力を使って、レベル5に設定するとするか。そして遅刻すれば、前回と同じパターンに持ち込めるはずだ。
午前7時30分いつもどおりの交差点、学校まで後半分くらいまでのところまで来た。そろそろ、後ろから夏川が話しかけてくるはずだ。
「秋雨!おはようー」
時刻は35分、前回より2分遅いが許容範囲だろう。とりあえず、前回全て同じ行動をすることにした。
「秋雨、レベル全然上がってないんだね」
「夏川には、俺のレベルはどのくらいに見えているんだ?」
「1だよ」
よし、ここまで同じ通りに進めて、そしてレベルを999に設定し、周りは騒ぎ始め特殊部隊が到着した。
「おい、お前異常なレベルの数値はなんだ?」
「え?普通じゃないですか?」
よしここまで、同じだ。多分能力は前回覚えたから今回は覚えないだろう。
「普通ではない。この国が出来て以来最高到達レベルは90だ」
「そうなんですか。じゃあ記録更新ってことでいいですか?」
「貴様、さては転生者か」
リーダのような女性は前回と違う事を言ってきた。しかし何故転生者というものを知ってる?一度目では知らない素振りをしていただけか?それとも俺が神の間に行ったことによって少し改変してしまったのか?とりあえず、とぼけるか。
「違います。てか、転生者ってなんですか?」
「嘘を言っても無駄だ。大人しくその場に座れ」
まずい、このままでは確実に捕まってしまう。急ぎ創造神を使い、レベル5に設定した。
「ほらね?見間違いじゃないですか?」
「そのようだな。すまなかった」
特殊部隊の連中は自分たちがここに来た理由を忘れて混乱しながら帰投していった。
「やはり、創造神を使用したみたいです」
「わかりました。引き続き監視をお願いします」
「かしこまりました」
前回と違う部分が・・・・。この違いが後に・・・・。
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