No4.神の間
「秋風!そろそろ目覚めてくれないかい?」
誰だ?どこかで聞いたことある声のような気がするが、気のせいだろうか。
「余計なこと考えなくていいから早く目を開けてよ」
なんで死人なのに何回も目覚めないといけないんだよ。でも仕方ねえ起きるか。
「やあー起きてくれたね。嬉しい」
「お前は誰だ?」
「神様だよ」
「そうか」
「疑わないの!?」
今更疑っても仕方がない。ステータスという世界もみてきて、人に殺されて、次に神様が登場しても何も思わないわ。
「いい忘れてた。ようこそ!神の間へ」
「神の間?何ができるんだ?」
「なんとなんとこのグレティとお話ができちゃいますぅ」
「そうか。それでどうしてここへ召喚された?」
「君は桜木雪無に刺殺されたから召喚したんだ!」
夢じゃなかったのか。でも、もう二回も死んでる人間とか珍しくない?この機会に聞けることはきいておくか。
「グレティ質問があるがいいか?」
「いきなりだねー!いいよなんでも教えてあげる」
「桜木先生が俺を殺した後、無知だったと言っていたんだが、どういう意味か教えてほしい」
「それはねー!実はこの世界って君たちが元いた世界をベースに他の神達と作った世界なんだー!そして転生者と呼ばれる人たちは殺し合って最後の一人になったらなんでも願いが叶うんだよ!」
そりゃ転生者で低レベだったらすぐに始末されてしまうわけか。それにしても神たちも暇だからと言ってよくもまあこんな残酷なゲームを思いつくよな。
「それで、ゲームオーバーになった人間はどうなる」
「さあーね」
「知らないのか」
「ごめん。掟があって答えられないよ」
掟って神でもそんなものに縛られてるって大変なんだな。同情するよ・・。
「でも、代わりにいいことを教えてあげる。固有能力創造神ってあるよね?」
「ああ」
「あれを使うと神でも産み出すことができるよ」
「それならそもそも転生者の殺し合いを辞めさせて神を殺すってことはできるのか?
「それも可能だけど、僕たちって相当強いよ。それにその改変を望まないのは君自身だと思うよ。そろそろ時間みたいだね。じゃあ2度目の世界頑張ってね」
「俺自身が望まないってどうい・・・」
質問をしている途中で白い光に包まれた。そして目を開けるとベットにいた。カレンダーは12月1日・・・。
「久しぶりにあったけど、全然覚えてなかったなー。秋風の記憶いつも戻るのかな。それに最後の質問の答えはー」
「それ以上は話すでない」
「わヵった」
2度目は上手くいくのか注目ですね。
ブックマーク登録と評価をお願いします