No3.戦闘は突然に
「またお前は遅刻か」
「違いますよ。事件に巻き込まれちゃいまして」
「秋風、言い訳などいらない。何度遅刻すれば気が済むんだ!!」
毎朝怒鳴らないでくれよ。桜木先生絶対独身だよな。
桜木雪無レベル50と優秀教師だが、俺にだけやたらと当たりが強い。
「秋風、これ以上遅刻するのであれば、親御さんの方にも知らせなくてはならない。次はない、いいな?」
「わかりました。ごめんなさい」
それにしてもクラスメイトも先生も何一つ変わってないな。ステータスはあるのに、それ以外変わってないって気持ち悪いな。
「よし、今日のレベル検査を行うぞ」
この世界の学校はレベル検査なんていうものがあるのか。少し面倒だが999にしてないし、大騒ぎにはならないだろう。
「次ー秋風、えーとレベル40!?」
「先生どうしました?普通なんじゃないですか?」
「高校生の平均は5から10程度だ。時々いる規格外でも20に届くかどうかだぞ?」
「へぇー・・・」
やってしまった。周りがガヤガヤと騒ぎ始めた。でも、優秀な母親の子供なら高校生で40だって可能でしょ。
「皆騒ぐな!秋風、放課後精密検査をする必要がある。検査室へ来るように」
「え?なんでですか」
「異常な数値を出した。お前が悪いいいな?」
「わかったよ」
精密検査か。もしかしたら、先生とあんなことや、こんなことができるとできるんじゃ!?いかがわしい妄想で少し楽しみになった。
レベルアップ論やら、高レベル試験やらレベル関係の授業をこなし、5教科のテストも終え、放課後になった。さてと、検査室で先生とーーー!俺は検査室へ急いだ。
「先生!お待たせしました」
「来たか。まさか転生者にも関わらず40レベルとは残念だったな」
「先生!?」
桜木先生はナイフを向けながら走ってきた。いつもストレスを貯めすぎた結果なのだろうか。抵抗しようにも何も持っていない。ここはおとなしく刺されるしかないか。ナイフは俺の心臓めがけ奥深く刺さった。
「あーきーかーぜー!無知は罪だよぅー!まあ死んで少しわかることもある。すまないな」
「このやろ・・う」
桜木先生も転生者なら何故殺し合わないといけないんだ。桜木先生・・・。憎しみよりも悲しみのほうが多い。数分後俺は深い眠りについた。
「失敗しちゃったね。でも僕が色々教えるからね。ずっと待ってた何度目の始めてだろうね?」
本編スタートです。
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次話明日19時