No2.固有能力は創造神
午前7時30分交差点、学校まで半分の距離、街並みはほぼ一緒と言っていいが、一部だけ違うのもある。レベル鑑定店や、レベルアップ塾など、レベル関係の店が沢山増えている。
「秋雨ーおはよおおおお」
後ろから声をかけてきたのは幼馴染の夏川夕立。天真爛漫でいつも振り回されてしまう。よし、夏川のステータスも見てみるか
夏川夕立 レベル10
夏川は、称号もなければ、能力もないのか。それにレベル10って低すぎないか?
「秋雨!レベル全然上がってないね」
「ん?俺のレベルどのくらいに見えてるんだ?」
「1だよ!」
そうか。1か。ちょっと待ったあ!これじゃ他人から999じゃなくてレベル1の雑魚だと思われてしまう。
折角最強の高校生になったのにも関わらず、最弱高校生なんかありえない。ここはレベル999に設定しよう。
しかし、999に設定したことで周りいる人達は、俺から離れていき、夏川までも怖がっている。異常な人間を見る目でこちらをずっと見られていて寒気がする。しまいには、サイレンまで鳴り響き、特殊部隊まで現れた。
「おい、お前その異常なレベル数値はなんだ?」
「え?普通じゃないですか?」
一応言っておこう、自分でも異常なのは分かっている。しかし、認めてしまっては、何かされそうだし嘘をつくしかない。
『能力、嘘を覚えました』
能力嘘ってどういう使いみちがあるんだよ。
「普通ではない、この国が出来て以来最高到達レベルは90だ」
「そうなんですか。じゃあ記録更新ってことでいいですか?」
「貴様、さてはブースターを使い不正を行ったな」
明らかに話しが噛み合わない。それにレベル90以上の存在を認めたくないみたいな顔をしている。これは国が何か隠しているのかもな。でも、このまま999の高校生って話題になったら面倒くさそうだし、固有能力の創造神ってやつを使ってみるか。
『固有能力創造神を使用します。何を望みますか?」
どうしよう。思いつかないしとりあえず、俺はレベル40の高校生ってことにしてくれ
『わかりました』
創造神を使用した後、周りの人たち、特殊部隊の人たちも何故ここにいるのか。という顔をしていた。どうやら創造神という能力は事象そのものを曲げてしまう恐ろしい能力のようだ。
揉め事は無事に解決してホッとしていたが、時計を見て8時15分を回っていたので夏川を連れて走って学校までいった。
「お嬢様やはり、創造神を使ったみたいです」
「わかりました。引き続き監視をお願いします」
「かしこまりました」
2話はいかがでしたか?次話は1h後になります。お楽しみに!
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次話21時