No15 思い通りにいかないゲーム
「秋風ー起きてよ」
この声は聞き覚えがある。確かグレティの声だったような気がする。しかし、白い光に包まれてベットの中のようだった気がするが、どうしてだ?まさか寝てるうちに誰かに殺されてしまったか?
「秋風ー起きないとイタズラしちゃうよ?」
おかしい、胸が当たっている。グレティは男だよな?それよりとりあえず、起きるとするか。
「やっと起きた。おはよう!」
「おはよう。グレティ。ってなんでお前が俺のベットにいるんだよ!?」
「神の間から追放されちゃったてへぇ」
てへぇじゃないだろ。神の間から追放って一体何をしたんだ。この神様は、それにしてもさっきから思うことは胸がでかい。男なのにそんなことがあっていいのか?
「秋風さ。彼女出来たことないでしょ」
「あるよ。ありますよ」
「女の子をそんな目で見るとひかれちゃうよ?」
「あれ?グレティって?」
「女に決まってるじゃん。創造神様がボクっ娘にしちゃったの」
創造神。会えるなら言いたいことがある。お前は最高な神様だグッジョブと。
「そーんなーことは置いておいて、ご飯食べよう」
「そうだな。とりあえず、飯を食べて学校に行く準備をしないとな」
いつもは1人で食べていたご飯も知り合いと食べると楽しいよな。
ん?何かがおかしい?いつも1人?確か誰かと一緒に食べてなかったか?誰だろう思い出せない。
「秋風の好きな目玉焼き作ってみたよ」
「美味しいな。ありがとう」
いつもと違うような目玉焼き。焦げ方とか黄身の柔らかさが若干違う。これは夢を見ているのか?それとも今回はもっと身近な人が消されてしまったのか?
「そんなに朝から追い込またような顔しないでよ。今度はどうしたの?」
「思い出せないが、いつもと違うような気がしてな」
「そこまで気づいたんだね。正解。今回消されたのは母親の秋風冬花だよ!」
母親?俺には10年前事故で亡くした母親はいたが、それ以外にはいた記憶がない。そうか。記憶はないのが当然で、偽の記憶が作られたってことか?でもおかしい。夏川は少しだけだが、覚えていた。今回はそのものを忘れているような気がする。
「そして、今回はこの現象を引き起こしてた。君の母親が消滅したことによって、全て日常にリセットされたってことだよ」
「リセットってどういうことだ?」
「転生者が死ぬと、その人の能力は消え去りリセットされるんだ。だから、今回は12月2日が繰り返されることはもうない。今日を終えれば3日になるってこと」
「待て!それだと母さんは助からないってことか?」
「そういうこと!」
「例えば今俺が死んだとしてもまた生き返って戻ることも不可能か?」
「それは、僕がここにいるんだから?なんとなく察しはつくよね?」
グレティがここにいるってことは神の間に行くことが出来ない。俺が死んだらこの世界はどうなるのか分からないが、下手に行動をしまた皆を犠牲にすることは出来ない。でも仮に母さんが助かる方法があるならば、例え世界が滅んでも望むかもしれない。
先生と母親の名前が混ざっていますが、正常です。意味は後々
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