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レベル999の最強高校ループ生活  作者: 無名のニート
1章終わりと始まりの12月1日
14/19

No11.12月2日は無情にも始まる

「雨月、朝よ」

 

 素晴らしい朝、外は晴れ今日も母さんの声が聞こえてきた。12月2日午前6時30分、5度の12月1日を乗り越えることができた。

 

「雨月、早く起きてきなさい」


 よし、起きるか!


『ステータスが更新されました。称号創造神』


 固有能力がそのまま、称号になるってなんかダサい。それより、称号の意味他の転生者に聞いてみないとな。


「母さんおはよう!」

「あら、いつもより5分早く起きてきたのね」


 そりゃ12月2日を迎えたくて頑張ったんだから、当然だろ。母さんは12月1日を1度しか迎えていないかもしれないけど、俺は5度も迎えたんだからさ・・。


「そうだ、雨月今日は夜ご飯自分で何か買ってきて頂戴」

「母さんでかけるの?」

「用事で少し出てきます」


 隠し事があるのか?母さんの様子がいつもより少しだけ暗い。嫌なことなのか?それとも・・・。考えたくもない。

 いろいろ考えたが、答えは見つからなかった。そして、時計を見ると午前7時50分。このままだと遅刻してしまう。急ぎ学校へ向かう。


「秋風冬花、時間だ」

「来るのが早かったね。学校はどうだった?」


 


 ギリギリセーフ、全力疾走なんていつぶりだ。


「よし、お前ら出席を取るぞ」


 出席番号一番から次々に出席は取られていく。次は俺の番だが、名前は呼ばれなかった。


「先生、俺抜かしてますよ」

「次の授業に遅れないように早めの行動を!それじゃ解散」

「桜木先生!!!!」

「・・・」


 桜木先生は無視をし、そのまま教室から出ていった。これは集団イジメというやつか?クラスメイトにも声は届いてない。こんな状況じゃ授業を受ける余裕もなく、自分を認知してくれる人を探すことにした。


「なんでだよ。どいつもこいつも無視をしやがって、声が聞こえていないとか不幸しか訪れないのかよ」

「あら、秋風君。一人で叫んでどうしたのかしら?」

「お前には俺が見えているのか?」

「何当たり前なこと聞いてるのかしら?気持ち悪い」


 花峰には声が聞こえることが当然だと?いくら大声をあげても、声が届かなかったのに、こいつには届くなんてありえないだろ。しかし、演技をしているようにも見えない。敵同士とはいえ今は頼るしかないな。とりあえず、今の現状をありのまま説明した。


「そういうことだったのね。だから大声なんてあげて存在を認知してもらおうとしてたと」

「何でこうなったかわかるか?」

「知らないわよ。貴方がまた何かしたからこうなったのでしょう」


 俺が何をした?いつもどおりに起きて母さんと話をして、そのまま家を出た。明らかに何も起きるような状況じゃないだろ。あーあわからん。こうなれば、グレティに聞くしかないか。


「なあ、花峰、頼みがある」

「何かしら?」

「俺を殺してくれ」

「分かったわ」


 え?躊躇なしに心臓をえぐられた。この女マジで怖い。でも、これでグレティに会える。ありがとう花峰・・。


「いらっしゃい!一日ぶりだね」

「そうだな」

「自ら殺されるなんて、そういうの好きなの?」

「そんなはずあるか。緊急事態なんだよ」

「花峰遥以外の人間から認知されなくなった問題のことかい?」


 何故知ってる?いや神なのだから当然か。もうこんな下らない考え方をしてはいけない。


「それで、何が起きているか。聞きに来た」

「今僕が答えられることはないかな。一つ言えるのは今回は完全な解決は出来ないと思うよ」

「どういうことだ?」

「犠牲が出るってことさ。誰とは言えないけどその人のことを秋風自身が殺すと思うよ」

「・・・・」


 犠牲か。12月1日では誰も死なずにハッピーエンドになったはずだったのに、今回はそうはいかないとでもいうのか?そもそも、誰を殺さないといけないんだ?


「また、暗い顔した〰!秋風とってはとても苦痛だと思うけど、その選択を選ばないと、皆がいなくなってしまう。だから君はそれを選ぶと思うよ」

「だから何が起きるのかくらい教えろよ」

「だーめ!教えられないよ。そろそろ時間だね。またすぐ来るだろうし、バイバイ」

「まてまってまってくれ」


 白い光に体が包まれた。そして目が覚めるとベットの中にいた。


「秋風もこんなゲームを作り上げるなんて相当な馬鹿だよね。それにさ、自分の母親を殺さないと、世界が滅亡しちゃうなんて思ってないだろうしね。ああ!今からとても楽しみだよ」

秋風、秋風!?秋風・・・。


でも気をつけて、僕は君で君は僕なんだからさ・・・・・・。


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