No10,オリジナルと複製品
12月1日午前6時30分
「雨月、早く起きなさい」
母さんの声が聞こえてきた。無事5度目の朝を迎えることが出来た。今回はレベル1のまま学校へ行こう。もし戦いになっても、刀を持っているから大丈夫だ。しかし、カタナを持っていると銃刀法違反で捕まってしまう、そんなことになったらどうしょうもないので、創造神を使い、隠カタナにした。
「雨月、何やってるの。早く起きなさい」
早く起きないと母さんが怒ってしまう。考えている途中だが怒られる方が怖いのいから起き上がった。
「ステータスが更新されました。称号神殺し」
今日の称号はやけにかっこいいな。急いで着替えてキッチンへ行った。
「おはよう!母さん」
「雨月!!今日は遅いわね。夜ふかしのしすぎじゃないかしら」
「ごめん。ごめん」
機嫌を取りつつ急いでご飯を食べて、作戦を考え直した。どうせ、殺されるという運命になってしまうなら、一層のこと作戦無しで全て対処する方向で行けば、上手くいくんじゃないか?よし、ノープランでいこう!作戦を考え終え、登校準備が完了した。
午前7時00分準備を終え、家を出る。
午前7時30分交差点、そろそろ夏川が後ろから来る頃だな。
「秋雨!おはよう!」
「おはよ」
「秋雨は相変わらずレベル1だね」
「そうだな」
ここでレベルをあげると特殊部隊が来てしまうが、あげなければそのまま登校できるはずだ。
「お嬢様、創造神使用しませんでした」
「わかりました。引き続き監視を続けてください」
「かしこまりました」
よし、今日は遅刻せずに学校へ到着することが出来た。
「よし、今日は全員いるようだな。秋風!?遅刻しないとは珍しい」
「そうでしょう。今日は先生を笑顔にしたいと思いましてー」
「それはいいことだな。それより秋風来客が来ているから会議室へいくぞ」
客だと?俺に会うために来る客なんて珍しいな。先生の後についていき会議室へ着いた。そして中へ入るとATRがいた。
「はじめまして。秋風雨月くん。ATRという」
「ATRさんというんですね。はじめまして」
「桜木先生もお久しぶりです」
「ああ!」
そういえば二人も接点があるんだっけか。4度目で最初に殺した時は刺殺したって言ってもんな・・・?
「今日二人に集まってもらったのは、神グレティを倒すためだ。時間がないから手短に言うが、秋風雨月、お前が切り札だ。俺とお前でやつを倒すんだ。そして桜木先生には俺と秋風雨月を殺してもらいたい」
「おいおい、何を言っている?」
「何度お前たちを殺せばいいんだ?」
ATRは狂ってしまったのかわからないが、なんで俺も殺されないといけないんだよ。そもそも、神殺しなんて無謀だろう。
「桜木先生にはいつも辛い役を押し付けてしまい、ごめんなさい。しかしこのデスゲームを終わらせるにはこれしかなくて・・。」
「仕方ない教え子だな。良かろう。地獄に送ってやるよ」
「待ってくれ!だから二人だけで話を進めないでくれ」
「説明をしてやりたいところだが、全てが終わったら説明する。だから待ってろ」
「君たちさー神の僕に挑戦するなんていい度胸だよね。しかもここまで呼び出してさー」
あの時感じた殺気の倍以上か。こんなのに勝てる気がしない。でも、ATRは余裕そうな顔をしているということは、何か秘策でもあるのか?
「ねえ!秋風。僕と真剣に戦う?それともそこの二人を殺す?」
「・・・・」
「秋風君君は僕たちと戦ってもらうよ」
「そっか。じゃあ妾がまとめて相手をしてやろうかのー」
「なんだあれは・・・」
どうやら、二人はグレティの戦闘モードの姿を始めて見るらしく、驚いていた。
「人間よ。自らが産み出した神にやられる気持ちはどういうものじゃろうな」
「秋風、勝てる気がしないが、お前に真相をおしえ・・・て」
「はーいATR君余り頭にのらないほうがいいよ。ぼーくはー余計なことを言う人は嫌いなんだ。それに模倣人間の癖にオリジナルに変なことを言わないでよ」
ATRは目の前で真っ二つに引き裂かれた。桜木先生は戦うのかと思ったが、逃亡していた。
「秋風ー後は君だけだね。それじゃいただきます」
グレティ。悪いな。俺さ今負けたら一生12月1日に捕らわれているような気がする。だからさお前を倒すよ。
「なあ、グレティ」
「なーに?」
「ごめんな。お前にこの役を押し付けてしまって、でもまた復活させてやるからな」
「えへへ!嬉しい」
何だ今の言葉はとっさに思いついて、口に出してしまった。
「それじゃーな。運命の神グレティ」
レベル999がカタナを使うと神ですら楽勝に倒せてしまうみたいだ。グレティすまない。
「秋風!僕を倒すことができたなんて強いね」
「あれ?お前なんで生きてるの?」
「僕は神だからね。でも死ぬ感覚が分かったよ。なんともいえないね」
おいおい、反則だろ。でも見てみると戦闘意思はなくなっている。これで平和的解決になるのだろうか?
「それに、最後の複製ATRは死んだ。これで12月1日は終わるよ」
「どういうことだ?」
「そのままの意味だよ。オリジナルは君だけでいい。君は僕の全てだからね」
「時間だね。今言ったことは記憶から消されるけど、12月1日をクリアおめでとう!そしてこれから待つ沢山の試練をクリアして、早く本当の僕を倒しに来てね。後死んだらまた一杯お話しようね。バイバイ」
いつも一方的に言って、勝手に消えていくよな。まあ今日は疲れたゆっくり休もう。俺は安心し白い光に包まれた。
第一章完結しました。
次回からは第二章です。
日曜日に更新する予定です。
もしよければブックマーク登録と評価をお願いします。




