No1.規格外の高校生
教師は努力は裏切らないから勉強を頑張れと言ってくるが、あれは嘘だ。学歴社会で多少勉強ができる奴でも、Aランク出身の馬鹿人間を採用する会社は多い。
俺の名前は秋風雨月、クラスメイトからは秋雨と呼ばれている。そんな俺は勉強はそこそこできるが、Fランクの高校に通っている。中学時代なんて遊んで暮らして高校は適当にいくというプランのせいで、今とても後悔している。
そんな公開をしながら今日学歴社会と終わりを告げるべく、自ら命を断つことにした。逃げではなく新しい挑戦だ。そして死ぬ前にゲームみたいなレベルという概念が全てを決める世界にならないかと願い。17年の人生を終えた。
「雨月朝よ、早く起きなさい」
死んだはずなのに、母さんが声が聞こえてくる。夢でも見てるのか?はたまた、新しい世界で生まれ変わったのか。
「うーげつ、早く起きなさい」
そんなことを考えている暇などないほど、母さんの怒りが爆発しそうだったから起き上がった。
12月1日火曜日午前6時30分
『ステータスが更新されました。秋風雨月レベル999、称号捻くれ者。更新する場合はステータス画面から変更をお願いします』
脳内に機械音声が響いた。突然のことで驚いたが、ステータス画面というものを開いてみる。
秋風雨月 レベル999 称号捻くれ者
能力 なし
固有能力 創造神
レベル999?それに能力と固有能力って一体どういうことだ?確かに死ぬ前にこんな世界になればいいと思ったが、ここまで再現されると夢を疑ってしまう。ほっぺたを抓ってみたが、痛い。どうやら、全く似ているが少しだけ違う世界に転生してしまったみたいだ。
でも、願いどおりの世界に転生できてとても満足している。しかし一点だけ不安な部分があるとするならば、俺以外の人間にステータスが存在しないのでは?ということだ。確認するべく母さんに急いで会いにいった。
そして母さんにもステータス欄というのが存在していた。
秋風冬花とうか レベル50 称号??
能力 ??
一応レベル、称号、能力はあるみたいだが、レベル以外は??になっていて分からなかった。そして、固有能力は欄すら存在しなかった。とりあえず、母さんに詳しく聞いてみるか。
「母さんのレベルって高いほうなの?」
「どうしたの、いきなりレベルのことなんて聞いてきて」
「少し気になってさ」
「そうね。高いほうよ。レベル100が一番上だから、中間だとだと思うけど、ほとんどの人は、レベル30後半にいけばいいほうだと思うわよ」
レベル100が最大だとすれば、俺の999ってありえるのか?そもそも、999に見えているなら母さんは驚くし、街を歩けば注目の的だろ。なのに、それがないということはステータス隠しができるのか?まだまだ分からないことが多いからとりあえず、適当に質問してみるか。
「もしレベルが100の人ならば、どういう恩恵をもらえるの?」
「確か固有能力を覚えられるらしいわよ」
「そうなんだ。ありがとう」
「それにしても常識を聞いてくるなんてどうしちゃったの・・。」
常識を聞いてきた困惑してるけど、俺は始めて聞いたことだ。
でも馬鹿な俺でも一つだけ分かったのはどうやら俺規格外の高校生になったみたいです。
さて、秋雨君この世界クリアできるのかな
ブックマーク登録と評価と感想をお待ちしております。