表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界で大航海!?  作者: フェル
7/17

はじめてのクエスト!? まず周りを見てでしょ その1

 翌朝、朝といっても日が出てなかったよ。おリョウさんに起こされ 朝ごはんを頂きました。

 航海者はタフな設定だけども、リアルのオッサンの心情としては羽毛布団がない生活はちょっと、そのうち作りたいです。ToDoリストに入れとこう。まずニワトリを調達からだね。


 身支度を整え、日の出からまもなく、石塚屋さんをあとにする。出がけには2週間から1月ほど、塩作りにでかける旨を番頭さんに告げている。渡し場の五助さんはまだいなかったね。あ。対岸に渡し中かのかも・・・


 ・・・ そして 河口まで航行をする ・・・

 いつも通り 測量スキル、見張りスキル、警戒スキルをアクティブにしました。

 海に出たのでまず面舵を取り南へ。

 大洗の海岸を抜け、確かに集落の中に神社っぽいのがありました。気を付けないと見逃します。これが大洗磯前神社というのね。1人航法で3時間かかるのね。

 海水あつめないとなのでアクティブスキルを測量スキル、見張りスキル、採集スキルの3つに切り替える。


 バインダー内の工芸レシピから調味料関連の「製塩法」を指定すると、海水20個で生産可能と・・・。うん、そうでした。

 海水20樽あつめたら製塩実施を繰り返しつつ、南下する。これ1人でやるんだからある意味チートだな。

 海水オンラインしつつ南下すると地図上に大きな河が確認できた。6時間は移動したかな。面舵を取る。


 川を遡上するので製塩はやめることにする。採集スキルをやめ、警戒スキルに切り替える。余剰の海水は捨て去っとく。27樽の塩樽ができていた。


 2時間も遡上すると川の北岸に鹿島湊が見えてきた。石塚屋さんに聞いておかないと分かんないですよ、これ。船を湊に係留する。船の大砲は撤去し船内倉庫にしまっておくことにする。

 でもアイテム枠が満載だったりするから代わりにブーツを取り出し装備することに。このブーツは涙と血の結晶の集大成のように防御点効果がMAXまで強化ずみだったりします。

 湊にはいると夕方だった。この時代 暗くなる前に皆寝ますよね。 それに銀髪、青い目は まあ目立ちました。


「おい、お前 何者だ?」と 海の民っぽい男たち数人に呼び掛けられました。


 これ、喧嘩になると不味いよね。無難に過ごすには・・・

「はい、鹿島神宮にお参りに来た者です。」念のためにショートサーベルに手をかけ、油断なく言葉を返しておきます。まさか参拝者を返り討ちにしないでしょう。


「そうか、ならば そこの階段を上がっていくと鹿島神宮へ続く街道があるぞ。」と丁寧に教えてくれました。


「こ、これはご親切にありがとうございます」とお礼をいい、去ります。まあ、ゲーム仕様そのならば陸や町は安全地帯のはずです、積荷の塩は安全だろう、希望的観測・・・海は・・・汗。


 言われた通りに階段を上り街道をいくこと30分で門前町につきました。宿に泊めてもらおう。


 宿場も日が暮れるとひっそりとしたもので、尋ねると・・・

「1晩お願いしたい。」と日本語で丁寧にいいましたよ。


 暫くジーと見て「はい、お代は先払いでお願いします。」


 ではこれでどうでしょう。銀貨1枚を出してみた。明銭なんていうものは持ち合わせてないです。まさか金貨10枚とかで1泊するドXクエじゃないでしょうし。銀貨300枚でフルプレートの鎧1式買えるようなゲーム仕様だったはずなので 1晩が銀貨10枚だと1月で騎士の命、鎧1個とか・・・それはたぶんナイ・・・


「飛び入りですし、3枚ほどでお願いします。」


「朝ごはんはつきますよね。それでいいでしょう。」足元を見られつつ、諦めて3枚渡しましたよ。


「朝食は簡単なものをご用意します。夕食は別料金でお願いしています。」

 以下、鹿島の飯テロなので略。感想は美味しかったよ?


 ・・・ そして 翌朝 ・・・

 何気なく朝食をとり、早朝にお出かけしました。朝食をとるとAP(アクションポイント、つまり行動力)が100ほど回復しました。朝一番に鹿島神宮を詣でました。鹿島と言えば、はい、鹿島ですよ。鹿島古流とかいう兵法があるような。あの剣豪もでているお土地柄です。


 商家を尋ね交易品を探してまわりました。米、穀物類、塩、魚とありますがなんと神酒がありました。神社といえばお祭り、お祭りと言えばお酒はあるかと。造り酒屋を訪れてみた。


「作り方を教えてほしい。」と蔵人に率直に聞いてみました。


「それは すぐに出来かねます。」やんわりと断られましたね。


 そりゃそうだ。

「だめですか、後でもう一度だけ来させてください。」


「・・・は、はい。」蔵人に呆れられてしまった。


 商家を回り小麦を売っている店を探すと 米と同様に小麦、粟なども扱っていた。船の水や食料を調整し小麦を8袋かってみる。ひっそりと路地に隠れ、工芸レシピの酒造秘伝書を取り出し えい。ウィスキーの生産が大成功し2樽できた。追加で小麦を8つ買い ビールを2回生産した。これは1回が大成功、1回が普通に成功し合計3樽ほど出来た。


 もう一回 造り酒屋に訪れ、杜氏の方にご相談をお願いした。

「私は航海者フェルと申し上げます。是非、鹿島のお酒を教えてください。世界を回りいろいろなお酒を学んできています。お願いします。」と率直にお願いを・・・


 蔵人が「おいおい、さきほども お断りしましたよ。」とあきれている。


「・・・」じーと 杜氏さんはこちらを見ている。


「では、この話はおき、外国のお酒にご興味ありませんか? 小麦から作るお酒も世界にあるのです。」必死のアピールをしつつ、船倉から作ったばかりのビール1樽とウィスキー1樽を出してみる。勿論、大成功した奴を。


「面白そうだ。わたしは」と杜氏がのってきた。


「こちらはビールと言いましてライ麦や小麦を絞り発酵させます。発酵度合いにより味わい、糖度がかわります。このような味になります。」ガラスのグラスにビールを注ぎ杜氏さんと蔵人に薦めてみた。


「われわれの酒とちがうぞ。」ととっくりと試飲する杜氏さん。しみじみとガラスのコップを眺めている。


「では こちらの樽もあけますか。先ほどの酒より少し強くなっています。」別のガラス容器 こんどは小さ目を取り出し、注いで見せ、お2方に渡す。


 受け取る2人。ビール樽の上にコップを放置しグラスを置き換えている。

「蔵人さん、水があれば井戸から汲んでも宜しいでしょうか?」


「フェルさん、井戸はございますが 私が組んできましょう。」


 酒造りに井戸も命だよね。うん。

「ではこちらの水差しに組んで下さい」と ガラス細工の容器を渡す。


「はい・・」蔵人さん、容器を見ていますね。


「このウィスキーというお酒は穀物からつくります、今回は小麦を選んでいます。更に蒸留してアルコール度を上げているのです。アルコールというのは酔っ払う要素をお考え下さい。とても強いお酒なので少しずつ飲まれるか、水で薄めて飲まれるのが飲みやすいと思います。今回ご用意したのはお酒の3倍は強いでしょう。」もう破れかぶれ異人パワーで押し切るのが吉と勝手におしてみています。


「こりゃ 確かに強いな。香りも強い。 へぇー」 杜氏さん


「杜氏さん。これらのお酒の作り方は秘伝書に記載されています。が 外国の言葉ですので 宜しければ日本語に翻訳したものをご用意しましょう。 で 代わりに・・・」と話を切り出したところに蔵人さんが戻られました。


「水をお持ちしました。」


「よし 薄めてみよう。」ウィスキー1、水2で希釈する杜氏さん。


 自分のお酒の強さで飲まれるみたい。

「是非、どうぞ。 蔵人さん、ウィスキーといって強めのお酒です。少し薄めたものを飲まれ、お好みで強く飲まれるのも宜しいかと思います。」


「ありがとうございます。」蔵人は礼を言った。


「その条件で 良いか。あと この器なのだが なんだね?」杜氏さんはコップを傾けて眺めている。


「外国の器になります。液体を注ぎ口から飲む方はグラスといいます。素材自体はガラスという物からできています。大量の灰をあつめ砂と混ぜ溶かすとガラスができそれを好みの形で固めるのです。色も混ぜ具合で調節できたりします。」


「宜しければ残りの酒樽とガラス細工を差し上げます。」と申し出てみた。


「ありがたく頂いておくよ。」と杜氏さん。


「では、筆と墨の手配はお願いします。紙は求めてまいりましょう」


「あ、私もお供しますよ。行きつけの商家さんがあるので行きましょう。」と蔵人さんが申し出てくれた。


「では行ってきます。」


 ・・・ 紙を100枚ほど仕入れることができました ・・・

 紙高いよ。かなり銀貨飛びました。


 2日後、酒屋さんに逗留し無事にレシピ「酒造秘伝」(日本語訳)をお渡しできました。代わりにレシピ「酒造秘伝・秘境編」(オリジナル)を受け取りました。

 ふむふむ、水稲10から日本酒1~2みたい。少しにまり。


「杜氏さん、いろいろとお世話になりました。楽しかったです。」


「フェルさん、こちらも勉強になったよ。また遊びに来いよ。酒の話をしようじゃないか。」と杜氏さん。


「造り酒屋の皆様も 大変おせわになりました。ありがとうございます。」


 交易職が宝石商でも工芸優遇職なのでそうそう工芸系のお酒造りで本職にひけはとらないのです・・・たぶん。ガラス細工もいいのかも。あと水稲と言えばアレですね。

航海者のステータス

名 前:フェル(遠野はるき)

称号: 工芸マイスター(切替可能)

年 齢:13歳

身 長:153cm

体 重:52kg

L V:冒険∞/交易∞/戦闘∞

A P:*8600 of *9999

冒険職:盗賊

交易職:宝石商

戦闘職:船大工

所持金:銀貨199,997,776

預 金:銀貨1,000,000,000 ただし封印中

アイテム65枠、船内倉庫30枠*3

共有倉庫*3、商会共有倉庫*1 ただし封印中


船のステータス

船名:小型交易船

船種:小型交易船 F級

容積:船室5(最低2)/砲室4/倉庫44

大砲:1スロット(なし)

帆 :1スロット(なし)

兵装:1スロット(なし)

紋章:なし

タイプ:帆船

積載:水3、食料3、砲弾2、資材2、ビール2、ウィスキー1、塩27(計40)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] ウィスキーはビールを蒸留してできるのじゃ? 順番が逆。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ