ウラオモテヤナ猫・ネオ_大誤解
「はーい、みなさんこんにちは。A子です」
「こんにちわニャ。猫ですニャ」
「うふふ」
「な、なにかニャ。怖いにゃ」
「うふふふ」
「怖いニャー。おねいさんが壊れたにゃーっ」
「お姉さんはこわれてはいませんよ、猫ちゃん」
「ほらっ」
「セーターが完成したのにゃ!」
「そうっ」「これから彼に会いにいくのよ」
「ちょっと待ってよおねいさん。それ完成していないにゃ」
「え、どこが?」
「ほら、ここと、ここと、ここニャ」
「あ、ホントだ」「猫ちゃん、あなた頭がいいのねえ」
「今頃わかったのニャ」
「えへへ、お礼におやつを倍増します」
「う、嬉しいのにゃ」「生きてきてよかったのニャ」
「猫ちゃん、おやつに命かけてるものね」
「へんだにゃ」
「え、何が?」
「おねいさんの鉄拳制裁が今日はないのニャ」
「ああ、お姉さんは猫ちゃんに暴力を振るうのを辞めました」
「もちろん、反省していますよ?」
「感動したニャ」
「おねいさんが暴力を使わないと面白さが半減すると思うニャ」
「そうね」
「じゃあまたA子ちゃんは、猫ちゃんに手をあげます。うふふ」
「ひいーっ怖いにゃ、おねいさんの笑顔が怖いのニャーっ」
「それでは、皆さんごきげんよう」
「待って欲しいにゃ、暴力は使わないと言って欲しいのニャーっ」




