妖精保護区域・第一区画
ガチャン!ガチャガチャ・キイィ・バタン!
「ただいまあ!」「猫ちゃん、タル君!」
「切り餅、昨日食べちゃったから。ガトーの切り餅買ってきたわよ」「ふう、猫ちゃんお餅食べすぎよ、メタボなんだから」
「あ、ごめんなさいね、A子です。明けオメ!」
「あれ?誰かお客さんが居るの?」
「ニャハハハ!」「面白いのにゃー提督っ」
「あんた男だぜっ」
「??誰かいるの?猫ちゃんっタル君!」
「ほほう、このオナゴがA子殿か。ふぉッふぉッふぉッ」
「ニャ、おねいさん。知らない人が訪ねてきたのにゃー」
「誰、あんた?」
「紹介が遅れましたな」
「わしは、リィズ・ワズマン提督。23歳じゃ」
「ああああ」
「ふ・ふ・ふ・ふざけんじゃないわよ」「どう見ても日本人だし」
「誰が見ても70歳は超えてる白髪に白ひげのじーさんが」
「私より若いなんて、許せないわ!」
「提督って何よ!ここは日本よ?」
「ふぉふぉふぉ、お嬢さん。わしには100万の部下の兵がおる!」
「わしがひと声かければ、この部屋に3万の兵が駆けつけるじゃろう」
「ふ・ふ・ふ・ふざけんじゃないわよクソジジイ!だいたいこの狭い部屋に、どーやって3万人も入れるのよ。ゴキブリの軍団?」
さわさわさわっ
「うひゃあ!?」「何すんのよこのドスケベ!お尻触ったわね!」
「おじいさんセクハラなのニャー」
「ほほう、お嬢ちゃん。肉体労働をしておるな?」
「な・な・な・何で分かんのよ?」
「尻の筋肉が発達しておる。長く立ち仕事をしておれば自然と尻と下半身に筋肉がつくのじゃ!」
「ああああ」「まじめな学説をしても。誤魔化されないわよ」
「このセクハラジジイ!!」
ブーン!!
「か、かわした!?」「私の高速ひら手打ちを!」
「ふぉっふぉっふぉっ」「若いのう」
「お嬢ちゃんは生娘じゃな?腰つきで分かるわい」
「き・き・き・生娘ですってえ!?キィー!!」
ブンブンブンッ!!
「私の3連カラテ・チョップをかわした!」
「猫のダンナ、生娘ってなんですかい?」
「処女のことにゃ」
「処女ってなんです?」
「・・・・このブログじゃ危険過ぎて言えないのニャー」
「ああああ・あんたの本名を思い出したわ!」
「あなたこのアパートの隣の部屋に住んでる」
「田中ためきち!」「表札にそう書いてあったわ!」
「この大嘘つきの、わいせつジジイ!」
パチパチパチパチッ!
「???」「なんで拍手してんの?猫ちゃん、タル君」
「面白いのにゃー。見事なボケとツッコミなのにゃ」
「アネゴと提督は相性が良いですぜ!」
「ふ・ふ・ふ・ふざけんじゃないわよ。オヤツあげないわよ!?」
「お嬢ちゃん、ネコ殿、亀殿。おひらきじゃよ。ふぉふぉふぉ」
「なななな・なんでここの決まりごと知ってんのよ?」
「バイバイなのニャーッ。提督がキャラ立ち過ぎなのにゃ」
「アネゴが取り乱した姿を初めて見ましたぜ」「アバヨッ」
「みなさん、A子は本当はおしとやかな女の子なのよー!」
「オホホホホ!」
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