ウラオモテヤナ猫_装備改変その4
「はーい、皆さんこんにちわぁ!A子です!」
「猫ですにゃ」
「オッス!亀だぜッ」
「おねいさん、最近、仕事に行ってないのにゃー」
「あら、でも内職は続けているわよ?」
「うふふふ、A子ちゃんは転職するんですよー」
「ゲッおねいさん。真面目な仕事は辞めたのかニャー」
「あら失礼ねー」
「近くの鉄工場で、工業製品を造る仕事をするのよ」
「A子ちゃんはちっちゃいし肉体労働は向いていないのニャー」
「あら、何事もやってみなければ判らないものよ」
「人生経験を積むのは良い事よ。何も変化の無い日常なんてつまんないわ」
「それにね、うふふッ お給料がいいのよ。スーパーよりも」
「A子のアネゴ・・・」
「どーしたの?タルタルソース君」
「アイスクリーム・・・」
「あ、ハイハイ。空振り三振王バーね」
ガラッ ガサガサガサッ バンッ
「ハイ」
「すまねえ、アネゴ」
「タルタルソース君が、一人で買ってきたのよね」「すごいわ」
「なに簡単ですぜ、キッカリの代金を、レジのテーブルに叩きつけて逃げてきやした」
「猫ちゃんも、保健所とマスコミに気をつけて外出できればいいのに」
「僕は家でゴロゴロしてゲームしていた方が気が楽なのニャー」
「あら、猫という生き物は、何者よりも自由に生きるすべを本能で知っているのよ?」
「おねいさん、何が言いたいのかにゃー」
「猫ちゃんは人間じゃなくて猫なのよ。自由に踊りなさい」
「あ、はいはい。もうおひらきですって」
「猫ちゃん、タル君」「お別れの挨拶をして下さい」
「バイバイなのニャー」
「おう、またなっ」
「A子は一人じゃありません。ちょっと変わった家族が居ますよ」
「さようなら、また近いうちにお合いできるといいですね」
「えへへ、A子でしたあ・・・」