ウラオモテヤナ猫・ネオ_獣医地下胃
「みなさんひさしぶりでーす。えへへ、A子です」
「お久しぶりじゃん、ネコですにゃ」
「猫ちゃんて」
「な、何かな?」
「無職なの?」
「ガ-ンっ」「僕って仕事しなきゃいけなかったのにゃ?」
「戸籍はあるの?」
「ガーンっ」「僕って市民権が無かったのにゃ」
「A子ちゃんの内職だけじゃ食べてゆけないよ猫ちゃん」
「ガーンっ」「僕んちって貧乏だったのにゃ」
「ということでA子ちゃんは明日から近所のスーパーでパート労働
をしますよ」
「猫も働くのニャー」
「猫が職安に行っても追い返されるだけよ」
「保健所の人が来るわよ」
「猫は働く権利も無いのにゃー」
「まず選挙権を勝ち取ることね、ふっふっふっ」
「いいのにゃ」「テレビゲームが僕を慰めてくれるのにゃ」
「あなた今時、PS2にハマってて安くて良いわね」
「楽しいと自分が感じれば、それが至福の時なのにゃー」
「A子ちゃんはなぜ一緒にゲームしてくれないのにゃ」
「目が悪くなるし肩がこるからよ」
「猫は気にしないのニャー」
「あなた徹夜でゲームするくらいの気力があるのなら」
「肉体労働に向いているわね」
「猫が履歴書になんて記入すれば良いのかにゃ?」
「そういえば、あなたの過去って、A子知らないわ」
「近所でゴミ袋あさっていた。猛獣かと思ったわ」
「僕も自分の過去が良く知らないのにゃ」
「え?はいはい。もうおひらきのようですね」
「みなさん。バイバイニャー」
「えへへ。ごきげんよう。A子でしたあ」