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8/12

苦戦

妄想作品8話目です。拙い文章は相変わらずなのでご了承ください。


 俺へのご褒美・・いや、リリネイへのお礼を済ませ、興奮さめやらぬまま俺たちは先へと進んでいる。隣を見るとリリネイも気のせいかほんのり頬が赤かったので同じようにまだ興奮がさめきっていないようで少し嬉しかった。


 さっきの戦闘で気づいたがこの洞窟内の魔物は現時点の自分のLVでは一人で倒すのはやや手に余っていた。魔樹花の森同様にここで少しLvをあげたほうが良いと考えた俺は、リリネイと協力して魔物を狩り続けていた。


 一通り狩り続け、Lvの上昇スピードが落ち始めたところで狩るのを止めた。俺のLvが24、リリネイLvがが20になっていた。一応現状を確認しとくか。 


卜雅うらが たける

振り分け可能pt0


HP 286/300 pt8

MP 133/133 pt3

攻撃力 338 pt34

防御力 202 pt10

知力 128 pt1

精神力 184 pt5

機動力 312 pt43

集中力 204 pt11


【魔法・スキル】

・吸収魔法 

【HPドレイン】敵に直接攻撃を加えた際、与えたダメージの1割をHPとして吸収する。(武器、魔法攻撃では発動しない。)吸収したものを譲渡することも可能。消費MP2


・全状態異常無効 (ありとあらゆる状態異常を無効化する。)

・不意打ち・即死無効 (不意打ち、即死攻撃を無効化する。ただし純粋なダメージによる即死は防げない。)

・言語翻訳 (ありとあらゆる言語を自動翻訳し、理解することができる。相手の使用する言語に合わせて会話することも可能。)


瞬零シュンレイ 

自分がターゲットにしている敵や物体に対して一気に間合いを詰める。

最低射程範囲は8メートル(パラメーター、Lvで距離は変化する)直線移動なので障害物があると使用できな


死槍しそう

突き攻撃多用すると取得。

突き攻撃、(武器・素手問わず)時、ごく稀に即死の効果を発揮する。鋭利であればある程発揮しやすい。そのかわり突きでのクリティカル発生確率が落ちる。パッシブスキル。


・麗花との誓い

花の従者と共に戦闘した回数が一定をこえると取得。

自分が魔法使用時する際、花の従者を触れることで従者の攻撃から間接的に発動が可能となる。


【称号】

・モブの自覚者 ・スポンジモブ ・麗花との盟約者



スキルと称号が少し増えていた。スキルの取得条件には一定回数使用とかも関係しているようなのでこれからは色々な攻撃を試してみよう。取得したスキルが優良スキルかどうかは別として、今後の戦闘で試してみる必要もありそうだ。あとリリネイは・・・。



リリネイ アルラウネ族


HP 200/230

MP 190/320

攻撃力 150

防御力 230

知力 340

精神力 270

機動力 220

集中力 200


【魔法・スキル】

花樹魔法かじゅまほう

【リエールグラント】自分の周囲 (半径15メートル)であれば好きなところにツタを伸ばすことができる。これ単体で与えるダメージは無い。それぞれのツタは自分の意志で操作可能。最大10本のツタを操れる。消費MP3


【ソーングロウ】体から茨を伸ばし攻撃する。拘束しダメージを与える事も可能だが、操れる茨は5本までで伸ばせる距離も8メートルまで。消費MP4


【魅惑の香り】自分の周囲 (半径10メートル)に花粉をばら撒き、吸い込んだものに様々な状態異常を引き起こす。状態異常はランダム。 消費MP3



【称号】

・優しき麗花 ・恋する乙女


 

 俺は振り分けポイントがあるが、リリネイにはないんだな。スキルはない代わりに固有魔法が使えるみたいだ。ステータスも魔法メインのステータスになっているし、称号も俺と違ってイイものしかないし、さすが俺の嫁、完璧だわ。

 

 ともあれ、このLvとステならばこの洞窟は楽できそうな感じだね。 

 

 って言ってた数分前の自分が恥ずかしい・・・。現在絶賛苦戦中だった。


 さかのぼること10分前・・。俺達は向かってくる敵を難なく蹴散らしながら洞窟の奥へとどんどんすすんでいた。先に進むにつれて魔物が減っていき今ではほとんど襲われない。


「このままいけば、出口にすぐつきそうだね。あ、そうだ、この洞窟をでたらまたご褒美をあげるからね?」二ヤリ!


完全に自分へのご褒美です、はい。欲望セーブなんか知ったことか!!リリネイには欲望全開じゃー!!

すいません、取り乱しました。


「ほ、ほんとですか!?え、えと、わ・わたひ・・うれひ#@:!?/@-&%。」


 顔を真っ赤にして体をウネウネ捩りながらリリネイは喜んでいたが、興奮しすぎて後半なんて言ってるかわかんなかった。だが、それもイイ!!


 とバカなのろけ話をしていると、一際開けた場所にでた。その先には外の光が差し込んだ出口らしきものも見えていて、話していた通りすぐにでも洞窟を抜けれそうだった。


 出口へ向けて進みだした瞬間その部屋の天井が大きく動いた。黒い小さな魔物が複数が天井を覆っていたようだ、その黒い魔物たちは1箇所に集まりやがて大きな1体の魔物となった。


(Lv30 バットバッターバッテスト HP 333/333)


・・・・バットの三段活用ですか?見た目は・・名の通りコウモリ、ただものすごいデカイ。俺9人分ぐらいのサイズはありそうだった。


 明らかに今までの魔物とLvが違っていたので、おそらくはこの洞窟のボスなのだろう。こいつを無視して洞窟を抜けることは・・・無理っぽいな。如何せんデカイしなんとなくコイツに背中を見せるのが怖い。はあ・・倒すしかないか・・・。


 あわよくば一連のコンボであっさりやれたりしないかと思い、瞬零、震脚、馬歩衝捶で先制攻撃を決めようとする。が、巨大なコウモリは分裂して攻撃をなんなくかわしてしまう。


分裂したコウモリは俺の上空で再び合体し、羽を何度もはばたかせ風の刃を放ってくる。俺は襲ってくる風の刃を軽やかにかわす側宙、バク転、バク宙、とカポエィラも習っていたのでアクロバットはお手の物で難なくかわす。


 立ち位置がかぶってしまったためか風の刃のひとつがリリネイに向かってしまった。リリネイは怖くなったのか目をつぶってしまい攻撃を受けることを覚悟していた。

 俺はすぐ瞬零でリリネイまで近寄り、リリネイを背にかばいながら風の刃に向けて裏拳を放って刃を弾いた。さすがに無傷とはいかずHP40を削られてしまった。


「す、すみません、タケル様。私のせいで、タケル様を助けるどころか、傷をおわせてしまいました。ほんとうに・・・ごめんなさい。」


リリネイは泣きながら謝罪してきたが、俺にとってはリリネイを守るのは当然の事なので泣いてほしくなかった・・・俺はいつでも笑顔のリリネイを見ていたい。


「リリネイ、泣かないで・・俺が勝手に君を守っているだけなんだから。リリネイは俺にとって大切な人だから・・これからもずっと俺は守りつづけるよ。」


「うううううぅぅ・・・はい・・もう、泣ぎばぜんん。」


鼻水鼻水・・・。しかし泣いてても可愛いな。んでも厄介なやつだな。


 そして今にあたるわけで。相手は攻撃しても分裂してかわしてしまい、攻撃も空から風を使って攻撃してくるのでどうしたもんかと考えていた。


 さっきと同様に風の刃をかわしつつ、リリネイには魔法を使って拘束してもらおうとしたが、これも拘束した瞬間、分裂してすぐ抜けだしてしまう。分裂している間は相手も攻撃ができないという事はわかった。


(Lv30 バットバッターバッテスト HP 305/333)


ん?すこしHPが減っている?だが攻撃は分裂でかわされていたはずだが・・・。そうか!!分裂中攻撃できないの同様、攻撃中も分裂できないのか。ただ飛ばれてると攻撃しにくいんだよな。んーどうしよっか?


 

 長い時間戦闘していて相手の攻撃の種類が3種類あることがわかった。一つは風の刃、これをメインで攻撃してくる。2つ目に上空から急降下してからの体当たり、風の刃複数回使用した後に1度使ってくる。3つ目が噛みつき攻撃、これはほとんど仕掛けてこないが稀に分裂後に合体した際使ってくるようだ。


 風の刃はすべてかわしつつ、体当たりをしてきた時にこちらも攻撃を仕掛けてやろう。新しいスキル死槍が役に立つとすぐ終わらせれそうなんだけど・・。

 

 コウモリは風の刃を10回放つとそこから急降下して体当たりを放ってきた。やっときたか・・。俺は地面を踏みしめ、ぶつかると同時に正面から地獄突きをくらわした。同時にHPドレインも使っておく。


 初めて相手にまともなダメージを負わせていた。HP100ほど減らしていた。ただ自分にもダメージはあったがHPドレインのおかげでHP50程度ですんでいる。死槍のスキルは残念ながら発動していないようだ。


 また体当たりまでは回避の作業が続き、2度目のチャンスがやってきた。次は地獄突きではなく、1本貫手で攻撃を仕掛ける。そして、コウモリと交錯した瞬間、俺の右手はコウモリを貫通し、コウモリは絶命した。


 地獄突きでは死槍が発動しにくいと考えた俺は、4本よりも1本の指で攻撃した方がより発動しやすいと思い1本貫手にしたのが良かったようだ。そのおかげで即死判定が発生してダメージ関係なしで倒せたのだろう。今回は少しヤバかった・・・ダメージにして150もHPを削られてしまっていた。


 今回はリリネイも役に立てず、すっかり落ち込んでいた。大丈夫だ、俺にリリネイを抱かせてくれれば何の問題はない!!! むしろそうじゃないと割に合わん!!!!洞窟でたらすぐ抱く!! フフフ・・・。大分お疲れだった。


「リリネイ、今回の戦闘は俺も疲れた・・。洞窟を出て少し休憩させてね。」


「今回は全然役に立てず申し訳ありませんでした。もちろんです、洞窟をでて2人でゆっくり休みましょうね。」 


うんうん、その優しい笑顔だけで元気が出るよ。いろいろなとこに・・・クフフ。心底お疲れだった。


 しかし、これから先もこういう厄介なやつが出てきたらどうしよう・・・。優秀な仲間がもっと欲しい・・モブな俺じゃもう限界かなと思い始めていた。

ヒロイン人数上限とかなくてもいいですよね?


ここまで読んでくださってありがとうございました。

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