ファースト
前話すこし内容いじりました。
趣味で妄想を書いているだけなので、文章力のかけらもないのでご了承ください。
この世界のスタート地点からすんなり進めてホントに恵まれていたと思う。いきなり高レベルの魔物ばっかりのとこにいたら・・・もれなく人生終了だっただろう。 勇者路線ならいずれは魔王とか倒しちゃったりするんだろうな。 まあ、モブの俺には関係ない。死なないことが大事ですからね。
慣れない人助けをしたり、すこし普段の俺とは違う事をしてしまったが・・。そのおかげで今俺の横にはアルラウネのリリネイさんがいる。 アルラウネは一般的に女しかいないみたいだが・・・その中でリリネイはすごく奇麗だった、気がする。
整った顔立ち、髪?は花と同じで純白で、すらっとしているが出るとこはでていて、白い花をワンピースのように纏っている。性格も温厚で、俺に尽くしてくれるし、何かすっごいいい香りもする。もう正直、完璧どストライクでメロメロだった。体は緑色だけどね。
ぐふふふ、これからリリネイとあんな事やこんな事を・・・魔族だけどできるかな?
俺たちはアルラウネの町から少し北にあるという【チュージャ】という都市を目指して進んでいた。都市というだけあって様々な魔族が暮らしている大きな街らしい。
そう、魔族しか住んでないんだけどね。何でなのか気になってリリネイに聞いてみたのだが・・。
「?何でってこのマガルチア大陸には人間はほとんどいませんよ? 多くの魔族たちが住む大陸です。あ、ちなみに魔王様もこの大陸にいるらしいですよ?」
ぬーん・・・・。通りで風景が毒々しいなとは思っていたんだよ。それにしても、魔王もいるのか・・絶対会わないようにしよ、勇者でもないのに闘ってたまるものか。 ほぼほぼ、死ぬわ。
「そ、そうなんだ。知らなかった。この、マガルチア大陸?の他にも大陸ってあったりするの?」
「えっとですね、他には人間族・ドワーフ族が住むピマユール大陸、獣人族が住むズガルオン大陸、精霊・エルフ族が住むウィンクリア大陸、竜族・竜人族の住むゼウドラグオ大陸と合わせて5つの大陸に分かれています。他にも大陸ではないですが、神族・天使族が住むグロウスヘブン、魔神族・堕天使・堕悪エルフ族の住むフォールディグリアという国があるそうです。」
「へー・・結構沢山大陸があるんだね。でもそんだけあるとお互いが争ったりはしたりしないのかな?」
「そうですね・・すべてが争っているわけではないですが、魔族と人間族と獣人族はそれぞれお互いが争いあっていますね。竜族やエルフ族は中立で基本的には平和主義です。他の2国に関してはよくわかりません。」
んー争いはよくないな。幸いすべての種族が争っているわけではないようだが・・。自分がいるマガルチア大陸では人間は目の敵にされそうなので何かいい手を探さないといけない。命のためにも。
「ってことは人間の俺はこの大陸では毎回のように襲われそうだね・・・。」
「すべての魔族が人間を敵視しているわけではないですが・・多いの事実ですしね。人間であることは容姿を見ればもちろんのこと、匂いでもおそらくばれてしまうでしょう。ただそれら2つを隠してしまえば襲われることもなくなるかと。」
「容姿に関して言えば、全身を覆うローブとかを着ればなんとかなりそうだけど、匂いは簡単にばれちちゃうだろうね・・。」
「匂いは私の花の香りでごまかせると思います。もちろん匂いが完璧に消えるわけではないので注意は必要かもしれません。でもタケル様の強さなら何の問題もないですよ。」
えらく俺のことが強いと思ってるみたいだけど・・・レベルが同程度なら少しはやれるってだけなんで過度の期待はやめてほしい。下手するとすぐフラグがたって死んじゃうんで。
「そっか、ならローブをどこかで手に入れる必要があるね。匂いに関してははリリネイに任せるよ。危険は少ないほどいいからね。たとえ勝てたとしても無駄な戦いは避けたいから。」
「それもそうですね。」
と、まあそんな感じらしかった。当面この大陸にいるだろうから出会うのはほとんど魔族ばっかりということになる。 リリネイみたいに奇麗な魔族なら大歓迎なんだけども。!!・・そうだ!・・・魔族の嫁をもっとたくさん増やすのも有りだな・・・そしてゆくゆくはハーレムを・・・・男の夢だよな?魔族だろうが奇麗な女の子なら全然ありですよね?戦闘に関しても俺の弱さも上手くごまかしつつ戦力てきに強化できそうだしね。
この大陸に限らずいろんな女の子を・・・俺の嫁に・・・クフフフフ。
この世界でのしょうもない目標が決まった瞬間だった。
この世界について知り、目標も決まって内心ワクワクで都市を目指して歩いていたのだが、気づけば都市ではなく洞窟にたどり着いてしまっていた。道は間違っていなかったはずなので、おそらくここを抜ければ都市に着くのだろう。
「リリネイ、この洞窟について何か知ってたりするかな?」
「申し訳ありません。あの町から出ても森に入るぐらいしかなかったのでこの洞窟の事は詳しく知らないです。洞窟の先に都市はあると思いますよ。」
うん、それは俺も思っていたことなんだよね。敵とか強すぎないかな・・?前情報ないとやっぱり不安だわ。
「そか。とりあえずここ抜けてみよっか?抜けた先になければそん時考えることにして、あることを信じて進も。」
「タケル様に迷惑かけないように頑張ります!!」
うんうん。両手で小さくガッツポーズしながら意気込む姿も可愛いな・・。やっぱり可愛いは正義ですよね? 2人で何事もなく抜けれるといいなー。俺はちゃっかり手を繋いで洞窟に入って行った。怖いからじゃないんだからな。
洞窟の中は薄暗く、ヒンヤリとして少し肌寒く感じた。暗くて何も見えないという感じではなくこのぐらいなら問題なく進んで行けそうだ。洞窟内は結構広く、どちらに進めばよくわからなかったのでとりあえず真っすぐ前へ進んでみることにした。
少し進んだところで何かが動くような音が聞こえて足を止めた。周囲を警戒すると、目を赤く光らせた大きな鼠が自分たちを見据えていた。
(Lv16 ビッグマウス 300/300)
ビッグマウス・・。ほら吹き野郎みたいな名前だな・・。この洞窟内の魔物もさしてLvが高いわけでもなさそうだな。この洞窟内でもできるだけLvをあげておいた方が後々楽かな?とりま、この戦闘に集中して倒してからそれは考えよう。
いつも通り瞬零を使って1体のネズミに踏み込み、震脚、馬歩衝捶を打ち込むが、ネズミはバックステップを取り攻撃をかわす。ネズミは俺に突っ込んできて鋭い前歯で噛みつこうとする。少し呆けてしまっていたが・・とっさに横に転がって攻撃をかわす。
当然と言えば当然だが毎回攻撃にあたってくれるはずないよね。俺一人でやるよりも、今は2人なんだからリリネイにも手伝ってもらおう。
「リリネイ、悪いんだけどあのネズミの動きを止めてもらえる?デカイ体のわりに意外と身軽で俺の攻撃当たんないんだよ。」
「もちろん、最初から一緒に戦うつもりでしたけど、タケル様の動き速いから出遅れちゃいました。私に任せてください。リエールグラント!!」
そういうとネズミの真下からツタが伸びていき拘束しようとする。ネズミも捕まらまいと必死にかわしていたが、次第に疲労し動きが鈍くなったところでネズミはツタに拘束された。
「タケル様!!あまり長時間は拘束することが出来ないので今の内に!!」
「お、おう。まかせておいて。」
素晴らしい働きと能力に唖然としてしまっていた。え、リリネイさん?こんな強かったんですか? せっかく動きを止めてくれたのでさっさと片付けてしまおう。
瞬零、震脚、馬歩衝捶決めるとツタの拘束が外れてしまったがネズミは悶絶して動かない。そこにアッパーを打ち込み顔面が浮いたところで飛び膝蹴りをかまし、その後頭目掛けてネリチャギを振り下ろす。そこまで打ち込んでやっとHPが残り100を切った。
頭部に集中的に攻撃を食らったネズミはいまだフラフラしている。一旦距離をとりそこから助走をつけて一気に駆け寄りそのまま顔面にドロップキックをくらわせた。これで倒せるかなと思っていたが思ったよりもダメージが出なかったのでおまけにジャンピングソバットをして止めを刺した。
無事戦闘を終えたが、すこし油断していた。自分と同程度のLvの魔物ごときにはかわされないだろうとかってに決めつけていた。これからは気を引き締めていかなければなとそう思ったのだった。それにしてもリリネイ様様だったな、さすがは俺の嫁。
「リリネイ、今の戦闘すごく助かった。その、ありがとね。俺からお礼にキスをプレゼントしようかな。」
し、しまった、つい抑えていた欲望が声に・・・俺の外面メッキがだんだん剥げてきていた。セクハラで捕まるかな・・どうしよう。そうだ!!!弁解しよう。
「あ、今のは冗談で、何でもないから最後のは気にしない・・
「はい!!是非お願いします!!」
「で、って・・・えええ?いいの!!?」
「ぜひぜひ、お願いします。」
う、うむ、メッキはがれても大丈夫だったみたいだ・・・。それにしてもガンガン来るなこの子は・・。だがそういう子もおじさんは大好きですよ? しかし、俺はファーストキスなのでどうしたもんか?テヘッ!
もうリリネイさんは目を閉じてスタンバイしちゃってる・・・行くしかないか・・・。自分で言ったんだけど、今更後悔。
そしてリリネイと口づけを交わした。触れるだけだとおもっていたが、リリネイから舌を絡ませてきて俺もそれに流されるまま応じた。 キスがこんなにいいものだとは思わなかったが・・・これは高ぶってしまうな。リリネイも同じなようでなんかウズウズしちゃってる。今度からは俺から攻めないとな。
っつか、なんでこんなとこでキスしてんだよ!!!と心の中で突っ込む俺であった。
あー思いついたこと勢いでかいちゃいました。
ここまで読んでくださってありがとうございました。