安心・安定のLv上げ
3話めですでに、若干チートぎみかなと思ってます。
趣味、妄想の産物です。拙い文章ですがご容赦ください。
初戦闘の後すぐ、目の前にウィンドウが現れ【レベルが2上がりました。パラメータptを振り分けて下さい。】と表示された。そのウィンドウに触れるとパラメーター振り分け画面が表示される。
振り分け可能pt10
HP 28/50 pt0
MP 26/26 pt0
攻撃力 41 pt0
防御力 23 pt0
知力 22 pt0
精神力 27 pt0
機動力 32 pt0
集中力 27 pt0
まだ振り分けたことがないのだが、基礎パラメーターが上昇している。そのよこにはすべてpt0と表示されている。これがオンラインゲームとかならどれか一つに全部極振りとかするとこだが、人生かかってるし、モブなんでそんな冒険はしません。いや、マジで。
これから先を考えるとどれに振るべきだろうか? Lvアップによる基礎パラメーターの上昇にも偏りがあり上がり幅が少ないものを補うべきか? ダメージ軽減のために防御関連に振るべきか? etc・・
そしていろいろ考えた結果・・・
振り分け可能pt0
HP 48/50 pt1
MP 26/26 pt0
攻撃力 41 pt3
防御力 23 pt1
知力 22 pt0
精神力 27 pt1
機動力 32 pt3
集中力 27 pt1
フフフ、ああそうさ、へタレな振り分けさ・・イラナイものには振らずイルモノには満遍なく振ってやった。いいじゃないか、死にビビったって、へタレだって、だって俺はモブだもの。
ウィンドウに表示されている【決定】を選択すると、確認事項が表示された。
(中途半端な振り方ですがよろしいですか?人としてどうかと思いますがよろしいですか?クズですか?)
おおおおおおおおおい、そこまで言う?つか最後のは何の確認だよ・・。ふ、死ななければいいのだよ。まあこれであっけなく死んだら無様すぎるけども。傷つきながらも【構わない】を選択する。すると、パラメーターが変化し表示される。
振り分け可能pt0
HP 53/55 pt1
MP 26/26 pt0
攻撃力 50 pt3
防御力 26 pt1
知力 22 pt0
精神力 30 pt1
機動力 41 pt3
集中力 30 pt1
振り分けポイントによる上昇幅はHP・MPがpt1で5上昇で、他がpt1で3上昇するみたいだ。MPと知力に関しては振ってないので確証はないのだが、おそらく合ってると思う。この先はレベルアップの度にこまめに振り分けていき少しでも死なないようにしよう。
とりあえずこの周辺の魔物は倒せることがわかった。ここでそのまま森を抜けるなんて選択はありえない。なぜならへタレモブだから・・。空腹・疲労によるHP減少もまだ大丈夫そうなので、ひたすらここでLvアップをはかる事にした。
さっき戦闘した魔物を見つけたので同じ要領で回避し、今度は腰を落とし地面を踏みしめるようにして正拳突きを放った。レベルが上がり攻撃力に振り分けたおかげで今度は一撃で倒すことができた。しかし、初戦闘と違いLvアップはしなかった。
ネリチャギ、正拳、八極拳(震脚、馬歩衝捶)、ローリングソバット、の攻撃を主体でひたすら狩り続けた。どれぐらい狩り続けただろうか?時間にして2時間くらい?いや、30分?んーわっかんね。
狩り続けた結果・・・飽きた・・・・冗談はさておき、Lvが結構上がり今Lv15だ。後半は格下狩りになるせいかLV上昇しにくくなった。上がる度に振り分けていき今のパラメーターがーコレだ。
振り分け可能pt0
HP 100/180 pt2
MP 82/87 pt3
攻撃力 215 pt18
防御力 127 pt10
知力 96 pt1
精神力 132 pt5
機動力 201 pt20
集中力 144 pt11
ここまで強くなればこの森は難なくぬけれるな。そういや昔、ポコモンでも序盤一気にLv上げて楽したな・・。
それはさておき、パラメーターとLvが上昇した事で一つスキルを取得していた。
【瞬零】シュンレイ
自分がターゲットにしている敵や物体に対して一気に間合いを詰める。最低射程範囲は5メートル(パラメーター、Lvで距離は変化する)直線移動なので障害物があると使用できない。
名前は違うけど、縮地法と似たような技だな。ただ違うのは自分が成長すればするほど距離はどんどん伸びるところか。物をターゲットにすれば逃げる時にも使えるな・・・・イイね、コレ!!
さて、Lvも上がってスキルも手に入ったことだし本格的に森を抜けるか。何事もなければいいなー。なんて、フラグ立てちゃうような事自分で言っちゃてるけど・・・俺モブだからね? 何かあっても切り抜ける自信ないわーorz。
と言っていたが、ひたすら森を歩いているだけで、今んとこ何も起こっていない。あっても魔物(コボルト、ゴブリン、フットウッド、ボブウッド)等、自分より格下の魔物と遭遇するだけでなんら苦になっていなかった。
「あぁー・・暇・・お腹減ったー・・・・疲れたー・・。」
完全に駄々っこのような独り言を発しながらダラダラ歩いていると・・・なんか悲鳴みたいなのが聞こえてきた。冷汗ぶわー・・いやな予感しかしてこない。とりま、様子見に行ってみます。
悲鳴が聞こえた場所に行ってみると・・魔物が・・・・美女?いや、魔物?を・・襲っている? 構図としては3対1でのいじめているように見える。すぐに魔物のLvと名前を確認してみる。
(Lv12 アルラウネ HP65/120)
(Lv11 キラーグリズリー HP92/100 3体)
レベルは若干勝っているようだが、さすがに3対1ではわずかなLv差でどうにかならないのもうなずける。さて、どうしたもんか・・おそらくアルラウネと俺でグリズリー3体と戦えば倒すことができると思う。ただ、アルラウネが一緒に戦うとは言い切れない・・下手すると4対1の構図にもなりかねない。
アルラウネはどんどんダメージを受けていってる。悩んでてもしょうがない、とりま人助け・・いや魔物だから人助けではないか。一応モブでも人(魔物)助けぐらいできるんだぜ? ま、いざとなったら逃げるど・・。さあ、いっちょやりますか。
さっき覚えた瞬零を使い、自分から距離が近いグリズリーに一瞬で詰め寄りその勢いのまま震脚から馬歩衝捶を打ち込む。異常な加速からの攻撃だったため馬歩衝捶の威力は跳ね上がり1体目は一撃で屠ることができた。
「うげ、グリズリーの吐瀉物がかかった・・・・。」
「グオオオオオオオオオオオオオオ!」 「グガァアアアアアアア!」
倒すと同時に残り2体がこちらに体を向けて怒りの形相で襲いかかってきた。攻撃は避けれないことはないが、腕をぶんまわすときの風切り音が当たった時のことを想像させる。
しばらく避けて隙を伺ったが2体同時戦うととてもじゃないが攻撃する余裕はなかった。少し2体を離す必要があったので、片方が腕を横なぎにぶんまわした瞬間、しゃがんでかわしながら懐に潜り込み鉄山靠をぶちかまし1体を後退させる。ダメージは30ほどだったが5メートル近く後退させることができた。
もう一体がすぐに両腕を振り回しながら近づいていたが、後退した方のグリズリーへ瞬零で近づき攻撃をかわす。勢いのまま馬歩衝捶を打ち込み2体目も撃破に成功。
「ウガァアアアアアアアアア!!!」
激しい雄たけびを上げこちらにもう1体が近づいてくる。こちらも走り込んで攻撃される前に腹部めがけてローリングソバットを放つ。食らったグリズリーは堪らず頭をたれるような姿勢になったのですかさずアッパーカットからのネリチャギで止めをさした。
「はぁあああ・・疲れた・・・ホント格下でよかった。」
慣れないことはするもんじゃないですな、ホント。さて、アルラウネについてはどうしようか?