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プロローグ

小説初投稿です。趣味と自分の妄想で書いています。

拙い文章力ですがご容赦ください。

どうも、モブキャラの卜雅うらが たけるです。

モブキャラとは一般的には群衆であったり、雑魚キャラとして登場する人物で取るに足らないキャラクターですが、俺はそういうポジションにいるみたいです。


学校のクラスには必ずアクティブグループ・ノンアクティブグループといったグループ構成が自然と成りたっている。アクティブグループの面々は積極的に矢面にたって活動するグループで明るいやつ、面白いやつはこれに属し、だいたいイケメンもこのグループだ。

一方ノンアクティブはというとだいたいインドアな趣味をもち、極力目立ちたくない人などがこれに属し、オタクやいじめられっ子もノンアクティブに多いだろう。


俺はそのなかでもノンアクティブ側の人間でその中でも割と中途半端なポジションにいる。

ファンタジーが好きでラノベはよく読んでいる為、そういった話にはついていけるのだが・・基本当たり障りのない様にニコニコ笑って相槌を打っているだけなので仲の良い友達ができることはない。

作ろうとも思ってないけど。

もしこのクラスで主人公が生まれるとしたらアクティブ側の人間、もしくはノンアクティブのコアなオタク、いじめられっ子が妥当なとこだろう。だからといってアクティブになろうともオタクになる気はない。

いじめられっ子は?って思うかもしれないけどそれは一番ありえない。なぜなら幼少期から様々な武術をならっているからだ!(注:ドヤ顔。)


以上の事から俺はモブキャラであろうことは明白である。

しかし誰に説明してんだろうな?なんか無性に悲しくなってきた。


そんなしょうもない事を考え一人で痛い子だなと悲観していたある日。

普段通り4時限目の授業を受けていた俺はもう昼飯の事で頭一杯だった。

そして4時限目の終了のチャイムが鳴る。突然のことだった。

一瞬で教室の床が黒くなったと思った瞬間、そこにいた人は暗闇にのまれる様に全員落下した。



「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああ。」

普通に床が抜けただけならもう地面についてるはずだが、尚も落下ナウだった。

落下中に周りのことを見る余裕ないのはさることながら、何かを考える余裕も当然ない。

そんな中で頭にあるのは死んだなという発想だけだった。

そんなことを考えていたとき、突然落下が止まった。

依然浮遊感は残ったままなのだが、とりあえず若干の余裕ができたので誰かいないかと周囲を見渡してみる。

しかし、残念ながらクラスメートらしき人影は確認できず、確認できたのは延々と続く暗闇と孤独感だけだった。

そして、追い討ちをかけるかのように知らない声が聞こえてきた。


「申し訳ありません、勇者召喚の儀式により候補者周辺のモブ・・ゲふんげフン・・一般人も召喚されてしまったようなのです。予定にないのでどこに召喚されるか場所はわかりませんが、召喚時の初期ステは若干差はありますがだいたい同じです。ボーナスは各人10pt分好きに選んでください。とりまさっさと決めちゃってくださいね。」


絶対こいつ謝る気ねーだろ、モブって言っちゃってるし・・否定はできないけどさ。この口振りからして他のクラスメートも召喚されてしまったと考えるのが妥当だろうな。俺個人としてはモブでも異世界に召喚されてありがたいと思ってるが他のヤツらは違うんだろうな。

それはさておき、ボーナススキルか、とりあえずどんなものがあるか確認してみよう。

目の前のボーナス一覧と表示されたタブレットサイズのウィンドウにふれてみた。


【ボーナス一覧】

・魔法

5大属性魔法から1種取得  pt1 (火・水・土・風・雷)

5大属性魔法から5種取得  pt4

特殊2属性魔法から1種取得 pt3 (闇・光)

特殊2属性魔法から2種取得 pt5

全7属性取得       pt7

7属性以外の固有魔法 pt8 (時魔法、星魔法、色魔法、天候魔法、音魔法、etc..)

(注:固有魔法は自分のスペック外の魔法は選択できません。)


・スキル

全状態異常無効 pt1

不意打ち、即死無効 pt1

自動回復 pt2

MP消費しない pt5

魔法無効 pt4

経験値2倍 pt1

経験値5倍 pt2

経験値10倍 pt3

レアドロップ率2倍 pt1

レアドロップ率5倍 pt2

レアドロップ率10倍 pt3

全アイテム購入額2割引き pt1

全アイテム購入額5割引き pt2

全アイテム購入額8割引 pt3

全アイテム購入 無料 pt4

獲得金額2倍 pt1

獲得金額5倍 pt3

エンカウント率半減 pt2

エンカウント率2倍 pt2


ボーナスというだけあってなかなか魅力的なものが多い。どれもここでしか取得不可能なものばかりだろうから、選択は慎重にしたほうはいいだろう。

とりあえず、魔法は必須ですな。なんたって異世界ですよ、魔法なしじゃつまんないでしょ?

5大属性も特殊2属性もいいとは思うけど、やっぱり固有魔法というのが気になって欄を表示させてみる。

時魔法とかすごい魔法は当然のことながらほとんどの固有魔法がスペックオーバーで選択できなかった。

さすがモブ一貫してるな・・と思いつつも進めて見ていくと最後の方でようやく選択できる魔法を見つけた。

吸収魔法、んー強いか弱いか微妙だな。これに8pt振って大丈夫なのか非常に不安だ。

一応取得した際、最初に得られる魔法とその説明が書かれている。


【HPドレイン】敵に直接攻撃を加えた際、与えたダメージの1割をHPとして吸収する。(武器、魔法攻撃では発動しない。)吸収したものを譲渡することも可能。消費MP2


別段悪い魔法ではなさそうだが、この魔法を使いこなそうと思ったら武術・体術メインで戦う必要性は否めない。属性魔法よりかはこっちの方が俺に向いてるだろうし、なにより他の人と違うのを選びたいと思っていた。

ということで、吸収魔法を選択しボーナスは残り2pt。

残りはスキル欄から選ぶが残り2ptで選ぶも糞もないな、全状態異常無効と不意打ち、即死無効を迷わず選択する。毒や石化、不意打ち、即死攻撃等の巻き添えで死ぬのを防ぐなら当然の選択だろう。ただでさえモブなのにあっさりゲームオーバーとかは嫌だからな。

pt10を使い切ると、「ボーナスは吸収魔法、全状態異常無効、不意打ち・即死無効でよろしいですか?」

と確認されたので、確認して問題なさそうなので選択を完了する。

すると、さっきの声が再び聞こえた。


「ボーナス選択完了した人はもうすることないので、召喚の続きを再開しますね。着地失敗でたぶん死ぬことはないのでご安心ください。ああ、それと言語翻訳スキルを皆さんにプレゼントしておきますね。それでは楽しい異世界生活になることを願います(笑)。」


ん?召喚の続き?着地失敗?ま、まさか・・

「うぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ。」

悲痛な叫びとともに再び落下が始まったのだった。もう勘弁してほしい。

そして長時間の落下の末、周りの暗闇が白く染まりだしたところで俺の意識はなくなっていた。



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