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くろいこころ

作者: 305


 心を潰したのは、私。

 全てを愛していたころは、全てに惑わされていた。


 耳をふさいだのは、私。

 全てを聞いていたころは、全てにかき乱されていた。


 でも、そのように教えたのは、君。

 あの孤独に、あの闇に。

 光燈したランプが一つ。

 濡れた私の、瞳を照らした。


 


 水面を掬ったのは、僕。

 緑色の深い水底さえも、その透明さが暴き出してくれると信じていた。


 そのように教えたのは僕。

 あの深い黒に、あの闇に。

 「誰も愛さなくていいんだ」

 ねぇ、だから僕だけを見ていて。


 


 

 貴女の心は消えてしまった。僕の愛も見出せないほど。

 風に消された炎ひとつ。


 貴女は、静かに目を閉じた。

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