↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
人はなんのために生きるのか?  作者: 宗徳


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
4/4

第四章:孤独の三年

高校時代。


人によっては、「この頃が最も青春だった」というだろう。


しかし、私には高校時代の友人は一人もいない。


連絡先を知っている人間もいない。


4月1日。


私はとある工業高校に入学した。


しかし、私の中学から本校に入学した人間は一人もいなかった。


よって私は0から友人を作らねばならなかった。


最初のホームルームでの自己紹介でやや頑張り、

夏休み前には同級生の自宅に呼ばれるようなこともあった。


だがこの時期、

私は大きなしくじりを犯す。


というのも中学3年間、片思いしていた

女性に告白し、それが見事成功。


無事彼女を作ることが出来たのだ。


それが良くなかった。


ハッキリ言って今まで関わったことが無い

新規の同級生達の空気に合わせることは辛かった。


そう思っていたタイミングでの彼女。


私は「もう彼女さえ要ればいいや」

と思ってしまい、同級生と積極的に会話しなくなった。


すると当然、クラスで私は孤立していった。


それでも構わないと思っていた9月。


私は突如、彼女に振られてしまう。


絶望だった。


僅か2ヶ月程度の交際。


3年間の片思いに反し、

その付き合えた期間はあまりにも短かった。


しかし、その傷を慰めてくれる人間は

クラスにはいなった。


彼女と別れるころには

既に教室内に私の居場所などなかったのだ。


とある英語の授業。


先生が「英語で友人を紹介してください」と言った。


教室入り口に一番近い席に座っている生徒から始まり、

徐々に進むにつれて私は冷や汗が止まらなかった。


私に友達はいない。


そんなことを先生が分かってくれるはずは無い。


順番は無慈悲にやってきた。


私は席を立ち、ただ一点を見つめ、

英語で適当にクラスメイトの名前を言った。


I don't have friendとは言えなかった。


呼ばれた同級生は勿論、

その周囲も「なんで○○の名前言ったん?」

とコソコソ話していた。


私はその日から三年間、

英語の授業中はずっと居眠りするようになった。


しかし、私にはクラスに居場所がなかった

だけで別の場所には居場所があった。


それが吹奏楽部だった。


クラスメイトとは上手くいかなくても

一旦楽器さえ練習していれば

大丈夫なこの部活は私にとって居心地が良かった。


そして私は2年に上がったタイミングで部長になった。


もう無敵だった。


私は練習をサボりまくり、

顔は出すものの練習時間の殆どを雑談で消化した。


後輩たちとは遊戯王に明け暮れ、

関係ないギターを弾いて楽しんだ。


まあ楽譜通りには吹けるようには

練習していたが、上手くなるつもりは

毛頭なかった。


これには2つの理由がある。


1つ、担当楽器のトロンボーンが大嫌いだった。


2つ、部員数が少ないのでどれだけ練習しても

コンクールで賞を獲ることは不可能だった。


私達吹奏楽部員は7名だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。