突然やってくる睡魔
とにかく眠い。
起きていなくてはいけないのに、気がついたら寝ている。
何度も何度も身体がビクリとなって、「いかん、いかん」と思って姿勢を正すけど、次の瞬間にはまたビクリがやってきてハッとする。
ビクリ無限ループが続くなら、いっそガッツリ寝てから起きてほしい。
けれど”寝てはいけない”という環境が何かの拍子に睡眠を邪魔するらしい。
この日中の強い眠気を「ナルコレプシー」というと、どこかで見た。
自分の眠気に名前があると知って、なぜか少し安心した。
前日にしっかり寝ていても、疲れやストレスがなくても強い眠気に襲われる。
暴食のあとでも、運動のあとでもなく、何の前触れもなくやってくる、無秩序な睡魔。
その恐怖に怯えながらも日々、文字をしたためている。
でも、日常には支障をきたすこの眠気も、文字を書く時だけは、なぜか味方をしてくれる気がする。
なぜなら、瞬間的な眠気は未知のイメージを連れてくることがあるから。
見たこともないヘンテコな建物。
めっちゃ怖い怪物。
幻想的な壊れた風景。
ふいに頭の中に現れる。
半分眠った耳の奥で、遠い雷のように。
でも、その情景は記憶の檻から一瞬で逃げてしまう。
だから私はそれを捕まえることに必死だ。
捕らえられればこっちのもの。
筆が進む進む。烈火の如し。
だから私は、この欠点と、夢の境界で今日も筆を走らせている。




