BL短歌
どう見ても男同士の歌、に見えればよいのですが。
今はもう穿つことなくうなだれたそれを眺めてほくそ笑む宵
狭まった隘路の先にたどり着くあなたが許すぼくだけの場所
噛みついたうなじには汗 吐息にはぼくを滾らす煙草のかおり
どうみても平らな胸に誘われて揉みしだいてはゆるむ口角
くつがえすことは造作もないけれど翻弄されたふりして揺れて
強がりがしょうがねぇやとさらす肌かたいカラダを抱かれて夜更け
めんどうは百も承知とおとこ惚れほぐす手間さえ愛しとわらう
ひき寄せることも叶わぬ強いうで恋に夢みる歳でもなしに
残業を手伝うわけはしたごころスーツ姿の背中に惚れて
キーボード叩く指さき目で追って撫でてほしいと夜ごとオフィスで