表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/23

20 自ら死地に飛び込み、当然のように死んでいく

 韓国・中国・ロシアの軍隊が侵略してきた頃。

 既に日本は末期だった。

 霊気は各地を覆い、残りわずかな空間に日本人の生き残りが詰め込まれていた。

 そんな所に上陸したのだ。

 各国軍が生き残れるわけがない。



 上陸した陸軍は、人の消えた日本の国土に広く展開していく。

 抵抗もなく移動できるので、進軍速度は凄まじく速い。

 これには上陸した現地の部隊も、後方で指揮を執る各軍首脳部も驚くほどだ。

 おかげで北海道は一日でロシアに占領され。

 九州もほぼ全土で韓国・中国とで分け合う状態になった。



 なお、韓国は事実上の中国の属国として行動しており。

 九州において両国部隊が戦闘になる事は全くなかった。

 個人間においてのいざこざや喧嘩、これが更に銃撃にまでなる事はあったが。

 それでも両者は実質的に中国軍として一つに統一されて行動していった。



 そんな彼らは侵攻して24時間が経過した頃に一気に死亡していった。

 戦う事もなく。

 これには後続で上陸した増援部隊が驚いた。

「どうなって?」

「何があった?」

 こんな声がそこからから上がった。



 とはいえ侵攻が止まるわけもなく。

 各国は出せる兵力を次々に繰り出し日本列島の侵略を進めようとした。

 兵士が死んでるのは確かだが、原因はわからない。

 おそらくはただの事故だろうと思い、司令部は日本侵略の続行を命じた。

 ただ、毒ガスなどの兵器が使われてる可能性を考慮して、化学部隊も派遣した。

 可能なら科学者などの研究者も送り込めるよう手配をととのえていく。



 そんな彼等によって送り込まれた部隊を次々に死滅していった。

 生き残りは何人かいるが、全体の1パーセントにもならないような小数だ。

 軍隊としての機能など望むべくもない。

 先遣部隊だけではなく後続の増援も全てここまで減っている。

 さすがに各国軍司令部も、

「これは事故じゃないぞ」

と考えを変え始める。

 全てがあまりにも遅すぎたが。



 被害は甚大だった。

 各国共に上陸させた兵力は何万にもなっている。

 人口に応じて兵士も多い中国など、十万二十万という数を送り込んでいる。。

 これだけの兵士を上陸させるため、中国は旅客船から漁船までありとあらゆる船を使ってるほどだ。

 そこまでして送り込んだ兵士が、ほぼ全て死んでいる。

 生き残ってるのはわずか。

 韓国・ロシアは何百人。

 中国は何千人。

 ここまで一気に減っている。



 しかも戦車や戦闘機、戦闘用の物資も日本に送り込んでいる。

 これらが回収不可能に陥っている。

 この分だけ戦闘力が激減してしまっている。

 もはや日本侵略どころではない。

 自国の防衛が危うくなってしまっている。



 実際、北朝鮮が韓国への侵略を開始した。

 兵力が激減したのを狙っての事だ。

 日本に兵力を送り込む力のなかった北朝鮮は、この状況を見守るしかなかったが。

 おかげで絶好の機会を得る事が出来た。

 後に韓国は消滅、北朝鮮に吸収されていく。

 南北に分かれていた朝鮮半島はようやく統一された。



 中国もインドやベトナムから侵略されていった。

 台湾・フィリピンもこれに同調。

 日本侵略で一気に兵力を失った中国は、防戦一方となっていった。



 ロシアも例外ではない。

 元々ウクライナへの侵略で大きく力をそぎ落としていたが。

 ここに来て更に兵力が減少。

 ウクライナ・ポーランドを主軸とした東ヨーロッパ各国によって制圧されていった。



 日本侵攻は行った各国の衰退という結果を招く事になった。

 自業自得で因果応報としか言いようがない。



 さすがに各国は日本侵略を諦める。

 送り込んだ軍勢も、出来るだけ回収していく。

 本国の防衛に少しでもまわすためだ。

 各国に責められてる今、少しでも兵力が欲しくなっている。

 それほど劣勢になっている。



 とはいえ、この戦争に意味があるのかどうか。

 最終的な結果だけ見れば、あまり意味がない事ではあった。

 みんな死ぬ事になるのだから。

気に入ってくれたら、ブックマークと、「いいね」を



どうせ書籍化しないから、こっちに寄付・投げ銭などの支援を↓



【よぎそーとのネグラ 】

https://fantia.jp/posts/2691457



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。


_____________________

投げ銭(チップ)・支援はファンティアで随時受付中↓


【よぎそーとのネグラ 】
https://fantia.jp/posts/2691457


_____________________



+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ