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1 出会いは唐突に、夢の中で、ロマンチックなもんじゃないけど

「…………え?」

 夢うつつの中、ナニかを感じ取った。

 寝苦しく、いつまで経っても寝付けない。

 それはいつもの事だったが、自分にのしかかるナニかを感じたのは初めてだった。

 金縛り、そんな状態に陥っていた。



 体が動かない。

 この現象は科学的に説明が出来るという。

 脳は起きてるが、体が覚醒してない。

 だから思った通りに体が動かせない。

 これが金縛りだという。



 だが、しかし。

 それなら体にのしかかる重圧感。

 これはいったい何なのか?



 布団の重みを感じてるのか?

 そんな事はない。

 季節は夏、体にタオルケットすらかけてない。

 あまりに熱くて体に何かかける事すら出来ない。

 なので、体を圧迫するものはない。



 しかも、体全体に圧力がかかってる。

 たとえ布団でも、体全体に均等になにかがのしかかるものだろうか。



 眠ってる最中ながら、こんな事が思い浮かんでくる。

 どう考えても普通ではない。

 なにかおかしな事が起こってる。

 そう考えねば成り立たない。

 では、いったいナニが?

 答えなど出て来るわけもない。



(心霊現象?)

 そうとしか思えない。

 他に少年が考えつく事はない。

 だとして、いったい何故、とは思った。

 心霊現象になるような事をしたおぼえはない。



 ただ、腹が立った。

 なんで自分がと。

 家で虐げられ、学校では犯罪の被害にあい。

 良い事などナニもなかった。

 なのに、なぜ自分が心霊現象の被害にあわねばならないのかと。

 理不尽極まりない。

 やるなら加害者のところにいけ、そう願った。

「……ふざけんなよ」

 やっと動いた口から、そんな憤りが漏れた。



 その瞬間、体の感覚が消えた。

 意識だけになった、というべきか

 これまた生まれた初めての感覚にとまどっていく。 そんな状態でソレに接触していく。

 大きく強力な気配。

 目に見えるわけではないが、重圧だけは感じる事が出来る。

 それが接触してくる。

 逃げる事も出来ず少年はそれと触れあう。

 そして。



「……なるほど」

 全てを理解して。

 ナニをするべきか、どうした良いのか。

 求められてる事が今ははっきりとわかる。



 なら、やろう。

 そう思った少年は起き上がると外へと出た。

 夜の町へと。

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