月読の第2糸:アルヴ
はい、というわけで少し時間は遅れましたが月読編第二話...
誤爆さんのお話です(名前を忘れられそうで怖いな)
というわけで、本編です(名前の訂正は?)
神災歴 3年 ストライア超大陸東部 "暗闇屋敷"
『痛っ...誤爆さんはずっとこんな屋敷に住んでるの?』
「悪い?」
あれからアルヴを屋敷に上げて部屋を用意し、今は傷を治療中だ
そもそも吹き飛ばしたのが私とはいえ、アルヴもなかなか図太い神経をしている。
『暗い、怖い、街まで遠い!』
人の家に散々に文句を言い、治療中なのにじたばた暴れ
そして空腹になるとそれがさらに悪化する...子供か?
...そう、一応子供だった。
「これでも拠点には使えるよ、ほら、飴をあげるからもう少し大人しく」
『はーい』
半分冗談で飴をあげたが、まさかそれで解決するとは思わなかった。
とはいえ彼女がどれだけ子供に見えても、月読とかいうよくわからない部隊の一員であり
あの特異点を剣一つで撃破できる実力の持ち主であることは確かで
見た目通りのただのごく普通の子供というわけでは無いのだろう。
この力に関わっているとしたら、やはり月読とやらなのだろうか?
「月読とは、一体ど...」
『zzz...』
アルヴは椅子で寝ていた。
結局月読についても特異点についても、どうやって倒したかも聞けずじまい
そもそもこの家は神災の影響でほとんどの家具が機能を失っておりお世辞にも明るい雰囲気とは言えないが...
こんな暗闇屋敷で、それも他人の家でぐっすりと眠れるこの少女も中々変わり者だと確信できた。
その体に毛布だけはかけてやり、自分も目をこすり近くの寝床に向かう。
「...明日にしよう」
アルヴの経歴がずっと気になり続ける自分にそう言い聞かせ、体をシーツに横たえる
ついでで明日は町に出て使ったものを買い足そうか、月読とやらにも挨拶するべきか
もし今夜アルヴがおねしょした場合は...
最後の思考だけは明日のやることから除外し目を閉じた。
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数時間後 位置:???
___思い出して、あなたのこと
___?
___あなたは■■■■、今は
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神災歴 3年 ストライア超大陸東部 "暗闇屋敷" 時刻:12:28
「...?」
いつものベッドで一人目が覚める。
何か妙な夢のようなものを見ていた気がするが全く思い出せない
別に夢を思い出せないのはいつものことだから気にする必要も無いだろう。
それより今日はいくつかやることがあったはずだ、まずはおねしょの処理...
...おねしょ?一体何故こんな思考に至ったのだろう、まあいい。
「そう、買い物」
今日は町に行くという用事をやっと思い出し準備を整える
この近くにある町といえば最寄りでもストライア大王都
少し距離はあるが、まあ歩いても問題はない。
私はフューレ、呼ぶ人もいなくなった名を自分に言い聞かせ家を出た
月読編第二話...不思議な少女に不思議な夢
あえて謎を残しながら書いているこのシリーズらしい回になりました
そしてストライア大王都、ようやく地理情報の名前を少しずつ出せてきた...(神災の後の?)
まあ、次は再縫編ですが!(え?)