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時ノ丘の第1糸:時ノ丘の少年少女

本日もこんにちは、今回は5人の主人公の一人、切木守くん...そうくんって呼ぶ?(やめろ作者)

...はい、切木守さん達を主軸とした時ノ丘から始まるストーリーの第一話です

ようやく本編ですよ皆さん、初投稿のあれはただのオープニングですよ

まあ、そんなこんなでどうぞ!

時ノ丘編 第1話

----

神災歴 3年 時ノ丘町 時刻:06:45


若い男が一人21世紀初頭...今からすれば数十年前の技術で作られた道を歩む

ここは時ノ丘、神災の後にかつての日本という国の勢力が中心に作り上げた都市。

神災歴3年、神災から3年が経過した今では都会と言える程度には発展している。

とはいえ遠くに見える建物の多くは次元断層と特異点

更には制御不能になったロボットや未知の細菌で危険地帯なのだが


「...停戦か、馬鹿らしい」


スマホのニュース欄に書かれた文字を見て一人呟く。

書いてあったのは一見大きく、されどこの世界では小さなニュースだ

≪旧アレンヴォルトと旧日本国、水鏡(みなかみ)での戦闘を休止。リライトによるものか≫


リライト、異世界との紛争が絶えないこの世界で停戦を強引に進めている組織。

多くの都市がこの勢力の影響下にあり、それはこの時ノ丘も例外ではない

医療や技術の整備を主任務とするリライトの銃後部隊

通称リーヴス部隊と言えば多くの者が聞く名だろう。

しかし、停戦を目的とする組織ではあるが必ずしも全てが平和のためにある組織ではない。


「...ブロークスの"調査"か、毎日やってるな。」


リライトには先ほどの組織以外に3つの部隊がある。

普段は治安維持をし、次元断層など有事の際は前線に出る猛獣部隊ブロークス

危険と判断された対象の暗殺や組織への潜入を行うなど陰で動く影縫部隊ニュクス

影響範囲にない区域...彼ら曰く未開地域の探索や斥候を行う星詠部隊ペルセウス

これらとリーヴスを合わせた4組織がリライトの部隊だ。


「面倒だ、ルートを変えるか...」


そうやって道を曲がった時、遠くで一つの小さな人影がこっちを見た

リライトにあんな制服は無い、恐らくこの町で作った友人の白火(しらび) (けい)だろう。

名前はこれで服装も男物だがれっきとした女だ

本人ですら自分を女と思ってるか疑わしいが...

『こんな時間に何やってるの?えーっと...』

声も姿も間違いない、予想的中だ。


「白火か、今はただの散歩だ...それといい加減人の名前を覚えられるようになれ」


神災の少し後からここには住んでいて、白火とも最初の頃知り合った仲だからもう3年になる

しかしこいつは記憶力は良いものの人の名前だけはずっと覚えられないままだ。


切木守(いたもり) (そう)だ、いい加減覚えろ」

『そうそう、そうくん...あっダジャレじゃないよ?』


祈念すべき400回目の同じやり取りを済ませつつ名乗る。

名乗るとかなりの割合でダジャレじゃないよと言いながら返されるのだ。

これで運が良ければ3日くらいは記憶に残ってくれるだろうか?


『それにしても、切った木を守ると書いていたもりって変わった名前ー』

「そんなことを言いながら毎回忘れるお前の頭が俺は不思議で仕方ない」


こいつにとっては全員がアルファベットが付くような名無しにしか見えないのだろうか

確かに自分でもこの名前は珍しいと思う、先祖が材木屋でもやっていたのだろう。

それはそれとして白火の頭は本当に謎が深い、こんな性格のわりに頭脳明晰で

名前の記憶以外は圧倒的、文系理系両道のエリートだ。

これ以上ボクの記憶力をイジるのやめろーと声が聞こえた気がしたが...

...無かったことにしよう。


「...まあいい、そっちの用事は?」

『コンビニ』


どうも白火は朝食がまだのようだ、とはいえそれは自分もだが...

まあそれなら好都合だ


「...俺も行こう」

『はーい』


この機会に朝食を探すべきだ、おにぎりにするかサンドイッチにするか

...惣菜も置いてあった気がするな、どうせ白火はいつものコンビニ冷麺だろう。

そんなことを考えながら歩きすぐにコンビニの前につく


『それじゃ、おさきに...』


白火がコンビニに入っていくのを確認し、後に続こうかとも思ったが

ニュースを見てからスマホをずっと手に持っていたのを思い出し鞄にしまう。

そして今度こそ入ろうと思ったとき...ふいに後ろから肩を叩かれた。

(白火が出て来たにしては早いな...)


そう思いつつ振り返る、そこにあったのは白火の姿ではなく

性別もよくわからないが年齢は自分と同じくらいに見える細身の人の姿だった


「...あなたは?」

〈これを、きっと必要とするだろう〉


そう言って一つの紙を渡してくる、何故か二つ折りだが名刺のようだ

少し開いて中を読み、また畳んで目線を上げる


「天帝軍総司令官、桧華(ひのきばな) 一夜(ひとよ)...これは?」


目線を戻した時、そこには誰もいなかった

残っている痕跡はこの町のとある建物の位置を示す地図の入った名刺だけ...


『そうくん、なかなか来ないけどどうしたの?...その名刺は?』

「...怪しいスカウトのようなものがいただけだ」


どうやら少し待たせすぎたらしい、今度こそコンビニで朝食を探すとしよう

この名刺をどうするか決めるのはそれからだ

----------------

位置:??? 時間:???


「今思えばこの時から...いやもっと前から始まっていたのかもしれないな

血も涙もないとはよく言うが、これは言うなれば...」


血と涙以外が無くなっていく物語の始まりなのだから

というわけでどうだったでしょうか?時ノ丘編第一話、ようやく本格的にスタートしたので

早速サイドキャラも出ましたね、白火さん可愛い(作者、正気か?)

...次の投稿が別サイドの第一話書いてで進行速度不安すぎて疲れてるんだよ許して(...おう)

というわけで、次はまた別の主人公の第一話でお会いしましょう!...完成すれば!

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