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おとぎばなし ― みつるとき ―  作者: ぽすしち


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47/48

どこまでいいのか

終わりまで 甘 。。。

     



       からから      からから




 顔は見えないが、すぐ横に、その太い首がある。

 

 ふう、と息をつくのが、すぐ耳横でして、耳に熱い息がかかる。



「・・・おれの『従者』でいることが幸せってのは、このままがいいってことか?」


「え? ・・・あ、あの、」


 頭の後ろに、大きな手がそえられた。



「しょうじき、―― どうしたらいいのか、よくわからねえ」


「・・・・・・・・」

 やはり、本当は迷惑だったか、とシュンカは息をのむ。

 

  



       からから        からから





「どこまで出していいのか、わからねえんだ」

「ど、こ・・?」


 シュンカの耳に、おさえるような熱い息の中、おれの気持ちはな、と低い声がふきこまれる。




「 ―― おれのおもいはなあ、おめえのぜんぶをさらいつくそうってぐらいの、意地汚ねえ『好き』ってやつでな。  いままで、こんなふうに誰かおもったことねえんでよ、どこまで、おめえに出していいのか、 ―― わからねえ 」



 最後が消えそうな声に、ぞくり、と感じたことのないものが、シュンカの中をはしる。




 ゆっくりと鼻先を頬におしあてる坊主が急に、髪の黒い古い着物を着た女を知ってるか、と聞く。

   


 

        からから       からから

 



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